映画『オークストリートの異変』|心安らぐ時代設定・大迫力の恐竜・魅力的なSF要素
2026年8月19日現在、日本国内で上映中の映画『オークストリートの異変』(原題:The End of Oak Street)を妻と一緒に観てきた。
時代設定の雰囲気と描写の魅力
最初は時代の設定などを知らないまま観始めたので、アン・ハサウェイが演じるデニースがポラロイドカメラ(※)で写真を撮影しているのを見て、趣味で年代物のカメラで撮影しているのかな、と思ってしまった。
(※)ポラロイドカメラとは、インスタントカメラのことで、チェキみたいに撮影したらすぐに現像された紙の写真が出てくる昔のカメラ。
話が進むにつれて、登場するテレビがブラウン管で古そうな物だったり、アメ車が明らかに年代物だったりすることや、今の時代だと見慣れたスマートフォンが一切出てこないことから、時代設定が現代ではないことが分かるようになる。デニーズがスマホで写真撮影をせずにポラロイドカメラで写真撮影をしているのは、スマホがまだ世の中に存在しないからだ、ということ。映画を観始めた直後は、スマホがあるのにスマホで撮影せずに趣味でポラロイドカメラで撮影している、と私は勘違いしてしまった。
時代設定のネタバレに関する注意
この映画の時代設定はいつなのかというと、映画の中で西暦年については言及される。時代設定を推測しながら映画を楽しみたい人は、以下に西暦年のネタバレがあるので以下は読まないことをお勧めする。
映画の中である登場人物が西暦年について言及するけれど、実は西暦年については映画のパンフレットにも記載されている。私は映画館で購入したパンフレットを映画上映前にパラパラと読んだだけで、精読はしていなかったからパンフレット内に西暦年について記載されていることに気づいていなかった。映画を観終わって、家に帰ってからゆっくりとパンフレットを読んでいると西暦年について記載されていることに気づいた。
この映画の舞台となる西暦年は1982年だった。西暦1982年は和暦で言うと昭和57年。昭和の時代!今年が2026年だから、今から44年も前の時代。私が49歳になった今年だと、私が5歳の頃の時代。
映画の舞台がアメリカなので私が生まれ育った日本ではないけれど、映画に出てくる色々な物や人の雰囲気が1980年代を感じさせてくれるので懐かしいなあ、この雰囲気いいなあ、と思いながら映画を観ることができた。
今よりもあの頃の方がよかった、というわけではなく、ただただ懐かしい。
人間関係の描写が心に残る
この映画は人間関係、人と人との言葉の交わし方や仕草も魅力的。ギスギスしているような描写もあるけれど、根はいい人達だ。子供たちの父親が隣人のクレーマー気質な男性を優しくなだめているところなどは特に好き。
恐竜の迫力とSF要素の面白さ
恐竜が登場するシーンではド派手な音が映画館内に響き渡るので、私も妻もびっくりして座席から飛びあがりそうになった。SF的な要素も面白い。
観賞後に語り合える映画の魅力
映画を観終わった後、妻は「結局、お父さん以外の家族は、あの後どうなったの?自分たちだけ助かって見捨てたの?ひどい!」というようなことを言っていたので、私からは「最近だとタイムパラドックスとかいうこともなく、多元世界という考え方で世界は分岐して色々な結末になるだろうから、見捨てられたと思った人達も無事かもね!」といったような話をしたりした。
見終わった後に、色々な疑問が出てきて語り合える映画っていいなぁ。この映画をまだ観てない人は、是非見てみて!