漫画『ワンダーランド』第4巻を読んだ感想
著者・石川優吾(いしかわ ゆうご/Ishikawa Yugo)の漫画『ワンダーランド』第4巻を読んだ。
この巻で、アリスが軍事力として極めて重要な存在であることが分かった。
質量保存の法則。
この漫画の中の説明では、質量保存の法則とは、「物体の形状・大きさが変化しようともその質量は同じでなければならない」はずだが、アリスという女の子は質量を変えられる能力を持っており、この世のすべての物質を「無」にできる、とのこと。
これまでは、アリスやその周辺の人達の体のサイズが変わることが重要だと思っていたが、質量が変わることが重要だということについては想像ができていなかったので、なるほど、と驚いた。
アリスがヨシフを嫌いになった理由がよく分かったが、そのヨシフはアリスを守ろうとしていることにはやや驚いた。
軍事用ヘリコプターを墜落させるほどの強力な念動力を使う敵に、ヨシフが10数匹の野良猫達を操って、対抗していたのは面白かった。
アリスとゆっこが巨大化し、ビルよりも背丈が大きくなるのは圧巻。
しかし、巨大化すると目立ってしまうので、人から逃げるという意味では作戦として失敗だったと思う。
あれほど巨大化したのだから、街中の色々な人から目撃されて、スマートフォンなどでいっぱい写真を撮られている可能性もある。
今後、女子高生・ゆっこは、もう普通の生活には戻れないのであろうことが何となく想像できてしまう展開。
アリスも女子高生・ゆっこもお互いのことを友達だと思って、心配して助け合うのは見ていて気持ち良い。
二人の置かれた状況は悪化しているように見えるけれど、二人の友情が、良い結果を生むといいなぁ。
次巻となる5巻を早く読みたい!
《関連リンク》
・漫画『ワンダーランド』第5巻を読んだ感想
・漫画『ワンダーランド』第3巻を読んだ感想
・漫画『ワンダーランド』第1巻、第2巻を読んだ感想