漫画『ワンダーランド』第3巻を読んだ感想

著者・石川優吾(いしかわ ゆうご/Ishikawa Yugo)の漫画『ワンダーランド』第3巻を読んだ。

初めての女の子の友達となったかもしれない、ゆっこ(本田由希子)の両親を殺害する原因となってしまった、ということを知って、アリスはどう思っただろうか。
アリスは泣いており、自分の力が他人を死なせてしまう原因になるということを想像できていなかったように思える。
特殊能力を持つがゆえの苦しみだと思うが、このアリスが不憫でならない。

ゆっこが元の人間サイズに戻ってから初めて、飼い猫のミーくんを見た時の描写がとても印象的であった。

ミーくんは、猫がネズミを残虐な方法で痛めつけるかのごとく、小さくなったゆっこの両親をネズミのような狩の対象として扱い、猫パンチで殺害した。
そのことをゆっこは思い出しながらも、ミーくんの頭を優しく撫でてやり、ミーくんをゴロゴロと言わせている。
私がゆっこの立場であれば、いくら私が猫好きであると言っても、そんなことはできないかもしれない。

ゆっことアリスが元の大きさに戻ったのはよかったけれど、残念だったのは、メロが買ってきた人形用の過激なセクシー衣装をゆっことアリスが着る機会がなくなってしまったこと。
二人ともかわいらしいので、SMをするような女王様風の過激な衣装を着たとしたら、とても似合っていたであろうと思う。
......と考えると、ぜひ見たかったな、と思って残念でならなかった。

第3巻、とても面白かった。
続きとなる第4巻を早く読みたいなぁ。


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