漫画『文豪ストレイドッグス』第12巻を読んだ感想


文豪ストレイドッグス (12) (角川コミックス・エース)

前巻の11巻の結末が衝撃的だっただけに、12巻がどうなるのかと楽しみにしていた。
読んでみると、想像以上に、さらに面白くなっている。

探偵社の社長・福沢先生とポートマフィアのボス・森鴎外医師(せんせい)の二人は、向かうところ敵なしの最強の異能力者であると思っていたのに、11巻の終盤であっさりと不意打ち攻撃でやられてしまう。
しかも、その時の攻撃で「ウイルス型の異能」にやられてしまう。
12巻は、意識を失った二人が苦痛で顔を歪めながらベッドで横たわるシーンから始まる。

11巻の終盤で、このウイルスを仕掛けた魔人・ドストエフスキーからは、二人を助けるためには、どちらか一方を48時間以内に殺さないといけない、というルールを告げられていたため、探偵社とポートマフィアという異能組織は、相手の組織のボスの命を狙って抗争を繰り広げることになる。

ウイルスを作成した本人を捕らえて抗争を避けようとする動きもあったが、失敗に終わる。
爆弾をぶら下げた幼い少女を救うことができず、悲しみに打ちひしがれる国木田独歩。
意識が戻らない福沢社長に、取り乱してしまう江戸川乱歩。
この二人が、何とかして立ち直り、前に向かって進んでいく様子は格好いい。

福沢先生と森鴎外医師との12年前の出会いについて描かれ、この二人が共闘していた頃の様子は、お互いを好いてはいないのだろうけれど、お互いの腕や才能は認めているようで、仲が良さそうに見えた。

探偵社の事務員のお姉さん・春野さんの飼い猫・ミィちゃんが、私好みの丸々としていてふっくらとした猫で、とても可愛らしい。
漫画で描かれた猫で、これほど可愛らしい猫はなかなかいない。

第12巻で最も驚くべきことは、ついに夏目漱石先生が登場したこと。
能力名が「吾輩は猫である」というのは、素晴らしい!
猫大好きな私にとっては、13巻以降は夏目漱石先生の出番がどんどん増えてほしい。
13巻の発売が待ち遠しいなぁ。


文豪ストレイドッグス (13) オリジナルアニメBD付き限定版 (角川コミックス・エース)

《関連リンク》
漫画『文豪ストレイドッグス』第11巻を読んだ感想


文豪ストレイドッグス (11) (角川コミックス・エース)

前へ

金沢駅から徒歩20分の銭湯・大和温泉に入った感想

次へ

漫画『ブレイブスター☆ロマンティクス』第2巻を読んだ感想