漫画『文豪ストレイドッグス』第11巻を読んだ感想


文豪ストレイドッグス (11) (角川コミックス・エース)

漫画『文豪ストレイドッグス』第11巻(原作:朝霧カフカ、漫画:春河35)を読んだ。

第11巻はは、鏡花の可愛らしい入浴シーンから始まる。
しかも、カラー。

これはもしかして、同棲している敦とやっと恋愛的なドタバタな展開が始まるのか、と思っていたら、鏡花ではなく、ギルドをやめたモンゴメリとそんな展開が始まろうとしていた。
モンゴメリの態度は、これまでの様子を見ていて、それらしき気配があったのでもう分かっていたけれど、今巻は、モンゴメリのツンデレ度や恥じらう様子がさらにパワーアップしていた。

鏡花については、「大丈夫 もう失敗しない 貴方が 一緒だから」というように敦をドキッとさせるような素敵なセリフを言う一方で、「夜叉が人間なら第三頚神経叢(だいさんけいしんけいそう)を切れば一生大人しくなるのに」というような敦を怖がらせるようなセリフを言ってしまう。

鏡花の両親が殺された理由、夜叉が何故両親を殺したのか、という理由が明かされるので、もしかしたら、今後、鏡花の言動に変化が現れるのではないか、という期待は持てた。

ギルドの元ボス・フィッツ・ジェラルドが再登場するとは思っていなかったので、登場した時には驚いた。
ホームレスから大金持ちに華麗にのし上がっていく様は、さすが、としか言いようがない。

これまではとても嫌なキャラにしか思えなかったけれど、復活したフィッツ・ジェラルドは、良い奴みたいな感じになってしまっている。
実際に、人助けをしているので、助けられた人にとってはフィッツ・ジェラルドはヒーロー。
これまでのことがあるので、何だか違和感を覚えつつも、今巻からのフィッツ・ジェラルドの行いについては、とんでもなく格好いいなぁ、と思う。
探偵社の社長・福沢やポートマフィアのボス・森よりも、魅力的なキャラに見えてきた。

森の異能が、実はエリスちゃんだった、ということが分かったことも驚き。
エリスちゃんは、森の遠い親戚か何かだと思っていた。
まさか自分の異能が生み出したものだったとは。
自分の異能で、エリスちゃんのような可愛らしい女の子を作り出し、会話もできるのは、すごくうらやましい。

早く12巻が読みたいと思えるようなとても面白い11巻であった。

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