やる気が出ない時にやる気を出す方法
今日は仕事は休み。
仕事がある日と同様に、朝は6時には目覚めていて、眠気も全くなかったけれど、布団から出る気が全くしない。
ゴールデンウイーク明けの5月8日(月曜日)に38度を超える熱を出してから、熱は2日程度で下がったけれど、その後しつこい咳が続き、食欲は減退し、栄養ドリンクやウィダーインゼリーやお菓子を食べて出張先のアパートで過ごしていた。
これではいけないだろうと思い、ついに先週の土曜日に出張先から自宅に帰った時に、かかりつけ医から飲み薬を処方してもらってその薬を飲んでいると、みるみる快復に向かい、「やった、治った」と思って喜んでいたら、昨日の朝はホテルで食べた朝食を全て吐いて戻してしまうというおかしな体調になり、気持ちはげんなりしていた。
食べたものを吐き戻すのは、5月8日に体調を崩して以降初めてのことであった。
昨日の朝は咳がややひどかったので、咳をしすぎて気持ちが悪くなり、吐き戻してしまったように思える。
咳をしすぎて「吐くかも」という感情を抱いてしまったのが、いけなかった。
そう思うと、吐かずにはいられなくなってしまう。
昨日は、昼から客先営業を予定していたので、朝がこんな調子だと「大丈夫だろうか。客先で吐いたりしないだろうか」という不安が募り、昼ご飯を食べない方がいいであろうか、とまで考えていた。
しかし、そんな不安は、静かなホテルの部屋の中にいた時だけ。
電車に乗って、電車から降りて、営業先の知らない土地を歩いているうちに、気持ちが晴れやかになり、根拠は全くないけれど「たぶん、食べても大丈夫だろう」という気になり、ふらっと入ったお店で昼ごはんを普通においしく食べることができた。
夜ご飯も普通に食べることができた。
続いていたしつこい咳も、止まっていた。
昨夜は良い気持ちで眠り、今朝は約3週間ぶりに、体調がとても良い、気持ちの良い朝を迎えられた。
しかし、やる気が出ない。
日頃の仕事におけるストレスが原因かもしれないとは考えたけれど、今日は仕事に行かなくてもよい日なのに、休日出勤をしたり家で仕事をしないといけないほど追い詰められているわけでもないのに、今日は家で遊んでいればいいだけのはずなのに、布団から出る気力が出てこない。
何事にもやる気がない、ダメダメな気力。
今日は睡眠は足りているはずだけれど、普段、仕事がある日は睡眠不足であるから、たぶん、普段欲求不満状態になっている睡眠欲を満たせば自然とやる気がでてくるのではないか、と考えて、二度寝、三度寝をしてみたけれど、全くやる気が出て来ない。
やる気がでてくるどころか、やる気が出てこない状況に気持ちが滅入り、余計に心は暗くなってくる、という悪循環に陥りつつあった。
私の場合、寝すぎると頭が痛くなるので、四度寝は危険なのではないか、ということにふと気づく。
せっかく治りかけている体調が再び悪化するのは嫌だ、という恐怖感が、布団から出る気がなかったダメダメ感を上回る。
恐怖感のおかげで、やる気が出ないまま何とか布団から出ることには成功する。
やる気が出ない時に布団から出る方法は、布団の中にいたらもっと悪いことが起きるという恐怖を抱くことかもしれない。
とりあえず朝食を食べる。
朝食を食べるのはお腹が空いたからではない。
かかりつけ医から処方された薬を飲むには、食後でないといけないからだ。
体調を回復させるために薬を飲む。
薬を飲むには、食事を摂ってからでないといけない。
そんな理由で朝食を食べる。
朝食は、数日前にコンビニで買っていたチョコ味のカロリーメイト。
飲み物は昨夜飲み残していたペットボトルに入ったコカコーラゼロ。
昨夜は無性にコーラが飲みたかったので、久しぶりに買ったのであった。
仮住まい中のアパートには冷蔵庫は置いていないので、部屋の温度と同じ温度になっているコーラは生ぬるいけれど、炭酸が抜けていなかったので冷えていなくてもおいしく飲めた。
床の上に置いた座布団に座り、部屋の壁にもたれながらiPhone 6を手に取り、星のドラゴンクエストでスタミナが続く限り、ゲームを楽しむ。
私がとてつもなくやる気がない時はゲームをすることすらできない。
ゲームで楽しめる気力は残っていることに、まだマシだと感じる。
星のドラゴンクエストで数十分も遊んでいると、スタミナが尽き、ジェムというゲーム内通貨を支払ってスタミナを回復するかどうかをゲーム画面で尋ねられる。
ジェムを支払ってまでゲームを続ける気力はなかったので、iPhone 6を床に置き、代わりに、iPad miniを手に取る。
iPad miniでAmazon Kindleアプリを開き、Kindle Unlimitedで読み放題対象になっている漫画を読み始める。
長谷川裕一:作『轟世剣ダイ・ソード』(ごうせいけんだいそーど)を読む。
この漫画は先週ぐらいから読み始めていて、全4巻のうち2巻までは読んでいたので、残りの3巻と4巻を読む。
異世界ロボット魔法冒険活劇ラブロマンス漫画で、主人公やヒロインたちの熱い気持ちが私にも伝わり、読み進めていくと私の気持ちも高揚し、心がやや若返った気がした。
漫画を読み終える頃には昼ご飯の時間。
冷蔵庫がなく、さらに自炊をしない性格であるため、普段であれば、休みの日の昼ご飯は、外食をするためにアパートから徒歩10分ぐらいにある駅前の飲食店にでも行くところであるが、出歩けるだけの気力はまだ芽生えていなかったので、部屋にあった即席麺を食べることにした。
「マルちゃん赤いきつね」を食べる。
このインスタントうどんはおいしいので、たまに食べている。
ささやかな昼食を食べ終わると、眠くなる。
仕事中であれば、眠気と戦う嫌な戦いを強いられることになるけれど、休みの日は無理に戦わなくて良いはずであるから、本能の赴くままに堂々と昼寝をする。
布団ではなく、座布団を枕にして床の上に寝転がる。
寝始めて1時間もしないうちに暑さで目が覚める。
部屋の中に差し込む太陽の光が強くなっている。
普段、日中帯に部屋にいることがほぼないので忘れていたが、アパートの部屋は正午を過ぎたあたりから日差しが強く差し込む。
今日5月27日は、季節としてはまだ春。
日差しが強いと言っても、夏に比べると優しい方で、ぽかぽかとして気持ちが良い。
ぽかぽかとした気持ちよさは、私の中で眠っていた活力を呼び戻してくれたようであった。
どうやら、太陽の光を浴びて体がぽかぽかとすると、やる気が出てくるらしい。
アパートには冷蔵庫の他に、カーテンもない。
窓ガラスがすりガラスであるため、カーテンをしなくても外から中を見られることはないし、仕事の関係で昼も夜もほとんどアパートにいないし、出張で何日もアパートにいないことも多い私としては、カーテンは不要だと思って買っていない。
カーテンがないから、日光を遮るものはなく、日光は地球の自転に従って、アパートの部屋に窓ガラス越しにいつも遠慮なく入ることができる。
部屋の外の雨音が一切聞こえないほど、やけに防音がしっかりとしたアパートの部屋の中にいると、世界と隔絶され、地球上で暮らしている感じがしないおかしな気分になってくるけれど、日光が差し込むと、自然との繋がりが保たれていることを自覚できる。
日光で温められた体からは、やや汗が出ていたが、この汗は気持ちの良い汗だ。
「よっこらせっ」と言いながら、床から起き上がる。
昼ごはんを既に食べているから、ご飯を食べるために外に出る必要はない。
さて、これからどうしようか。
狭い部屋の中を眺める。
床の上には、1週間分の洗濯物が散らかっている。
普段、休みの日にまとめて洗濯をしているので、やる気がある休日の朝は、朝から洗濯をすることにしているが、今日はあまりのやる気のなさで、洗濯物は見ないようにしていた。
この洗濯物をどうにかしないといけない。
明日洗濯をしようか、とも考えたけれど、今日洗濯をしておけば、明日洗濯をしなくてよいから、明日はもっとゆっくりできるのではないか、と考える。
明日は今日よりもやる気が出ていないかもしれないから、やる気が回復している今のうちに、やるべきことを先に片づけておくべきだ。
洗濯物を大きなバッグに詰め、アパートから歩いて2分程度のコインランドリーに持っていく。
2年近く前に始まった東京への出張は、すぐに終わると思っていたので、洗濯機は買わず、コインランドリーを利用することにしていた。
コインランドリーの料金が微妙で、1回あたりの洗濯で300円、乾燥で200円、合計500円はかかる。
洗剤については、私が使用しているコインランドリーの洗濯機の場合は、自動的に洗剤が投入されるので洗剤の代金は洗濯代金の300円の中に含まれている。
乾燥については、10分で100円なのだけれど、10分だと短すぎて、多くの洗濯物が乾かない。
したがって、いつも20分の料金・200円を払っている。
20分だとほとんどの洗濯物が乾くけれど、ごつい綿のパンツなどは乾ききらないので、それは部屋干しをする。
ふと思いついて、コインランドリーでの洗濯代金について計算してみる。
毎週1回洗濯をしているから...。
1週間で500円。
1か月で2000円。
1年だと24000円。
アパートには19か月ほどいるので、38000円ほどの洗濯代金がかかっている計算になる。
実際には2週間に1回程度は自宅に帰っているので、この金額の半分ぐらいで済んでいるかもしれない。
こんなにも長期間、出張先のアパートで暮らすことになるのであれば、洗濯機を買った方が良かったかもしれない。
このようなことを考えているうちに、メモがてら、ブログでも更新しようか、という気になってきたので、久しぶりに個人的なノートパソコンを開き、さくらエディタでブログの下書きを書き始める。
文章を書いていると、心が落ち着いてくる。
何事にもやる気がなかったはずなのに、パソコンのキーボードで文字を打っていると、何だか自分が一仕事をしているよな気分になってきて、充実感が得られるようになってきた。
充実感が得られるようになると、心の満足度が上がり、やる気が出てきた。
人によって様々だろうし、私自身も時と場合によって変わってくるのだろうけれど、今日の私の経験では、やる気がない時にやる気を出す方法は、以下のようなことを1つ1つ実行することではないかと思った。
・布団から出ないと、もっと悪いことが起こると想像して、何とかして布団から出る。
→行動を起こさないとやる気が出てきそうにないので、行動を起こすために、自らを追い込む。
・朝食、昼食を食べる。
→食べることで活力を得る。食後の薬を飲むため、という目的でもよいと思う。
・日光を浴びて体をぽかぽかと温める。
→太陽という自然から元気をもらう。体がぽかぽかと温められると、心も温まる。
・漫画を読み、漫画の世界にひたる。
→なるべく明るい漫画を読むと、前向きな気持ちになれる。
・洗濯をする。
→家事という仕事をする。仕事を終えた時の達成感が、心に良い結果をもたらす。
・文章を書くなど、趣味に時間を費やす。
→人によるけれど、私の場合は、文章を書くことは趣味であり、楽しいこと。楽しいことをしていると、心にやる気が芽生えてくる。
今日の私は、布団の中で何時間寝ていてもやる気は復活しなかった。
何とかして布団から出て、食事を摂り、ダラダラとしながらも、好きなことをして時間を過ごし、家事や趣味で体を動かしているうちに、やる気は復活してきた。
次回からも、やる気が出ない時は、まずは布団から出て、何とか行動を起こし、好きなことをしようと思った。