漫画『決してマネしないでください。』第1巻を読んだ感想
漫画『決してマネしないでください。』(蛇蔵・著)の第1巻を読んだ。
この漫画は1ページ目の1コマ目で主人公らしき大学生が失恋をした(?)ところから始まる。
大学生が学食のおばさん(と言っても少し年上のお姉さん)に恋をして、何とか告白をしたが、「僕と貴女の収束性と総和可能性をi(アイ)で解析しませんか?」という意味不明なセリフであったため、お姉さんには意図は伝わらずに撃沈していた。
実はふられていはいなかったようだけれど、この恋愛話が今後、どのように進んでいくかは楽しみであると思った。
漫画の内容としては、恋愛物語はサイドストーリー的な扱いになっていて、物理学や科学史における疑問などをテーマとして取り上げ、それを物理学や科学についてあまり詳しくない人にも理解できるように、分かりやすく解説していくお話がメインストーリーになっている。
第1巻の目次は以下となっている。
Q1.スタントマンはなぜ炎にまかれても平気なのか?
Q2.人類はなぜご飯を食べる前に手を洗うのか?
Q3.字もかけない青年はどうやって名医になったのか?
Q4.切れた蛍光灯を灯すにはどうすればいいのか?
Q5.科学者にとって最もホラーな出来事とは?
Q6.なぜ2月は28日しかないのか?
この目次を見て答えが知りたくなった人は、漫画を読むことをお勧めする。
この漫画を読むと、以下のようなことを学ぶことができて、ためになるなぁ、と思った。
・鉛から金は作れないことを証明するのに錬金術師は千年かかった。
・鉛から金を作ることはできる。(理論上は核融合で)
・気分の低下は脳内神経伝達物質(セロトニン)の減少によるもの。日光を浴びるとセロトニンの増加を促せる。失恋には日光だ!!
・ポリアクリル酸ナトリウムのジェルを衣服に塗ると熱を遮断できるので衣服が燃えない。
・無重力化では気流が発生しないので炎は丸くなる
・平均衝突感覚とは、ある粒子が衝突してから、次に衝突するまでの平均の時間間隔のこと。
・2は素数の中で唯一の偶数。
・化合物とは、「くっついてデキた」から転じてカップルのことを指す隠語。
・物理学は自然がどんなルールでできているのか数学を使って解き明かす学問。
《関連リンク》
・漫画『決してマネしないでください。』第2巻を読んだ感想
・漫画『決してマネしないでください。』第3巻を読んだ感想