雹が降ってきた。

仕事帰り(20時47分頃)、古泉駅から数十メートル離れたところで突然目の前が真っ白になった。
誰かが目の前で写真のフラッシュでもたいたのかと思ったほど強烈な閃光だった。何が何だか分からず、ひょっとしたら自分のデジカメがカバンに入っていて故障でもしてフラッシュがたかれたのか、と心配した。この数秒間の混乱の後、不気味な唸りが聞こえ、間もなく強烈な爆音となった。フラッシュの原因が雷とすぐに分かった。目もくらむほどの強烈なフラッシュを伴う雷を体験したのは今回がおそらく初めてであったため、貴重な体験をしたなあとちょっと感動した。しかし、フラッシュの強烈さとフラッシュの後に続く轟音までの時間が短いことを考えると、雷はずいぶん近くで落ちた・・・もしかしたら家に着くまでに自分に落ちるかもしれない、という恐怖が襲ってきた。不安にかられながら急いで家に向かい、駐車場のあたりまでくると、雹がパラパラと降ってきた。玄関に着く頃には本格的に強く降り始めた。玄関の戸を開け、「雹が降っているよ。」と妻を外に呼び出した頃には、土砂降り状態で雹が降っていた。5分ぐらい経つと、家の前の道路が雹でドロドロに塗装されていた。約20分後ぐらいには雹は降り止んでいた。結局、積雪のようにはならず、道路の雹はどんどん溶けていった。そして、車の走行には問題がないと判断し、買い物に出かけた。雹の大きさは0.5mm程度だったので、車のガラスが割れるなどという事態には至らず、妻は大変安堵していた。私は、一時的に恐怖を感じはしたものの、面白い体験ができて大変嬉しかった。今は雨が降り続けている。寝ている間に雪に変わり、朝起きたら積もっていたりしないだろうか・・・ということを思いつつ、そろそろ寝ようと思う。

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