エコキュートが壊れて水漏れで水道代が2倍になった

3週間前の日曜日。
自宅でゴロゴロとしてのんびりとした時間を過ごしていたら、「ピンポーン」と玄関のチャイムが鳴った。
よくある不要な訪問営業かと思っていたら、水道の検針員のおばちゃんだった。
検針員のおばちゃんがチャイムを鳴らすことなど、これまでにはなかったような気がする。
何だろうと思って、妻と私で検針員のおばちゃんの話を聞いてみると、それまでののんびり気分が吹き飛ぶほど驚愕した。

水道料金がこれまでの倍もかかっていますが、どこかで水漏れしていませんか?」
「え!?そんなはずは...」
妻は慌てて庭の水道の蛇口を確認するが、庭の水道の蛇口からの水漏れは心配なさそうだった。水道管が破裂している様子もなさそうだ。
屋内の水道については漏れていたらすぐに気づくだろうから、屋内の水道からも漏れてはいないはずだ。
「うーん、漏れてなさそうですね。トイレや風呂の水を使いすぎたのかなぁ」などと呑気なことを私達が考えていると、検針員さんが玄関前の水道メーターを指差ししながら説明を始める。
「これを見てください。これはパイロットと言うのですけど、パイロットが回っています。パイロットが回っているということは、今も水道水を使用し続けていることになります。蛇口から水が出ていないのであれば、どこかで水漏れをしていると思いますよ」
「分かりました。後はこちらで詳しく調べておきます。ありがとうございます」

水道の検針員さんにお礼を言った後、妻と私は考え込んだ。
今この瞬間も、我々家族が知らないうちに水道水が使われ続けている。
水漏れが屋内ではないとしたら、まさか...。
嫌な予感がして私は呟く。

「ひょっとしたら、エコキュート?」

妻と一緒に裏庭に設置してあるエコキュートを見に行った。

自宅の裏庭に設置している「三菱 エコキュート 追いだきフルオート SRT-HPT37WX4」
自宅の裏庭に設置している三菱 エコキュート 追いだきフルオート SRT-HPT37WX4のヒートポンプユニット(SRT-HPU45A4)と貯湯タンクユニット(SRT-HPT37WX4)。

MITSUBISHI

自然冷媒 CO2 ヒートポンプ給湯器 貯湯タンクユニット
形名 SRT-HPT37WX4
相:単相
定格電圧:200V
定格周波数:50-60Hz
ふろ保温時消費電力:117W
凍結防止ヒーター消費電力:36W
三菱電機株式会社
水側最高使用圧力:193kPa
最大電流:16A
沸き上げ湯温:約65℃~約90℃
タンク容量:370L
満水時質量:439kg
種類:屋内用・屋外用
製造番号:(当ブログでは非記載)
製造年月:2010年3月

大きくて目立つ貯湯タンクユニット(SRT-HPT37WX4)は一見すると何も問題なさそうに見えるが、手前のヒートポンプユニット(SRT-HPU45A4)から水が滴る音が聞こえてくる...。

三菱 エコキュート 追いだきフルオート SRT-HPU45A4の「ヒートポンプ配管」と地面の水たまり
三菱 エコキュート 追いだきフルオート SRT-HPU45A4の「ヒートポンプ配管」と地面の水たまり

雨が降っていないのに、水たまりができている。
ヒートポンプ配管には亀裂は生じていないようだ。

ヒートポンプユニットの底を見てみると、ポタポタと水が漏れていることに気づく。

三菱 ヒートポンプユニット(SRT-HPU45A4)からの水漏れ、地面の水たまり
三菱 ヒートポンプユニット(SRT-HPU45A4)からの水漏れ、地面の水たまり

この写真だけを見ると、ヒートポンプユニットの底が錆びていて、底から水漏れがしているように見えてしまう。
後で分かったことだが、ヒートポンプユニットの底から水が漏れているのではなく、ヒートポンプユニットとヒートポンプ配管を接続するパッキンが壊れて水漏れをしていた。
ヒートポンプユニットのものかどうかは分からないけれど、写真左下の地面には、謎のボルトらしきものも落ちている。
(当ブログでこの写真を見た妻によると、ボルトではなくキセルガイ(煙管貝)だと思う、とのことであった。)

水漏れの様子を動画に撮影したので、興味がある人は以下よりどうぞ。


三菱 エコキュート ヒートポンプユニットからの水漏れの様子

この動画を見ると分かりやすいが、結構な勢いでポタポタと水が漏れている。
これなら今回は水道代が2倍もかかるというのは納得だ。
いつから漏れていたかによるが、漏れ始めていたタイミングが前回の検針直後とかだったら、水道代が10倍とか20倍になっていた可能性もあるかもしれない。
水道の検針員さんが親切にも水漏れの可能性について教えてくれなかったら、被害額はもっと拡大していたであろう。

水が漏れる様子を見て、妻は叫ぶ。

「こうしているうちにも、お金がジャブジャブと消えていきよるーーー、まずは水を止めないと」

ううむ、まさに湯水のように金を使っているなぁ。
などと、馬鹿なことを考えている私をよそに、妻は現実的な行動を取った。

「保証は切れているけれど、とりあえずメーカーに電話をしてみる。水の止め方ぐらいは教えてくれるかもしれない」

エコキュート本体には「三菱電機延長保証」のシールが張られている。
そのシールを見ると、販売店名は自宅を建てた時の建築会社名。
その会社は数年前に倒産しているので連絡不可能。
保証期間は2年前までで、現在は保証期間外である。
エコキュートはリース契約にはしていなかった。

妻は、エコキュート本体に張られている「三菱電機延長保証」に記載されている「修理受付」に電話をしてみる。

三菱 エコキュート 追いだきフルオート 貯湯タンクユニット(SRT-HPT37WX4)
三菱 貯湯タンクユニット(SRT-HPT37WX4)の配管

三菱のサポセンの人は、親切にも水の止め方について教えてくれた。
止水栓(しすいせん)で止められるということであった。
しかし、貯湯タンクユニットの配管のどこにも止水栓が見つからない。
取水栓はあるけれど...止水栓はどこにあるのだろう!?

サポセンの人の助言もあり、妻は最後の手段を取ることにした。

水道の元栓を閉めてくる

水道の元栓を閉めると水漏れは止まり、回り続けていた水道メーターのパイロンの動きも止まった。

水漏れを何とか止めると、妻はエコキュートを設置してくれた時の業者さんに何とか連絡を取り、見に来てもらうことになった。
業者さんはすぐに来てくれて、見てもらって1分も経たないうちにピンク色の配管のパッキンが腐っていることが水漏れの原因であることを特定してくれた。

三菱 ヒートポンプユニット SRT-HPU45A4 配管口Bを取り外した様子
三菱 ヒートポンプユニット SRT-HPU45A4 配管口Bを取り外した様子。

三菱 ヒートポンプユニット SRT-HPU45A4 配管口Bを取り付け直した様子
三菱 ヒートポンプユニット SRT-HPU45A4 配管口Bを取り付け直した様子。

(肝心の腐ったパッキンについては写真に撮り忘れたかも。)

水道の元栓を開いても、水漏れは発生しなくなった。
業者さんが推測した通り、配管のパッキンが破損したことが原因で水漏れが発生していたようであった。

業者さんに止水栓の場所を聞くと、地面を指さして教えてくれた。

三菱 エコキュート 追いだきフルオート SRT-HPT37WX4のヒートポンプ配管と地面の止水栓
三菱 エコキュート 追いだきフルオート SRT-HPT37WX4のヒートポンプ配管と地面の止水栓

地面に青い円形のバルブと書かれた蓋があった。
この蓋を開くと止水栓があるということであった。
覚えておこう。
(三菱のサポセンの人によると、止水栓は業者さんが任意の場所に設置するらしいので、業者さんによって止水栓の場所が変わるとのこと。)

業者さんによると、10年ほど使用していなかった止水栓を私たちのような素人が触ると壊してしまう可能性があるので触ることはオススメしない、ということであった。
これも覚えておこう。

パッキンの交換だけで水漏れが治ったのは有難い。
業者さんに料金を聞いたところ、パッキン代の120円だけでいいよ...ということであったが、それはいくらなんでも申し訳ないので、わずかばかりではあるが工賃をお支払いした。

水漏れが発生してから3週間が経過したが、その後、水漏れは発生していない。
水漏れは発生しなくなったが、エコキュートの操作パネル「DIAHOT」でエラーがたまに表示されていることに気づいた。

三菱 DIAHOT エラー発生時(エラー番号:103)
三菱 DIAHOT エラー発生時(エラー番号:103)

三菱 DIAHOT 正常時
三菱 DIAHOT 正常時
(正常時には時刻が表示される。)

我が家はエコキュートはリースではなく、買取にしている。
リースなら1か月で約5千円、1年間で約6万円。
買取なら約40万円の代金に10年保証で約3万円、合計で約43万円。
長年壊れなかったら、買取の方が圧倒的にお得なのだけれど、壊れた時には大変。

エコキュートを修理するべきか、買い替えるべきか...について、近日中に決定する必要がある。
この2日間ほどは、DIAHOTではエラーが出ていないし、3週間経過しても水漏れが再発する様子もないので、もしかしたら修理も買い替えもせず、このまま使用する可能性もある。

このまま使い続けられるといいなぁ...。

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