『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』第15巻を読んだ感想


ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか15 (GA文庫)

15巻の発売を首を長くして待っていた割には発売日がいつなのかを忘れていて、2019年6月14日(金曜日)午前2時頃、なんとなくAmazonのサイトを見ていると、紙の本はまだ予約販売の状態であったが、電子書籍版(Kindle版)についてはダウンロード購入ができるようになっていることに気づいた。
紙の本の方が先に発売されてKindle版の発売は1ヶ月ぐらい遅れる、ということは他の本ではよくあることであるため、Kindle版の方が早く購入できることに驚きつつ、とても感謝して早速Kindle版の15巻を購入した。

午前2時を過ぎていたから眠かったけれど、心待ちにしていた本だから眠気も吹っ飛び、どんどんページを読み進められた。

ふむふむ。
ベル・クラネルがレベル5にレベルアップ(ランクアップ/昇格)するのかどうか、という件については予想外の展開となり、「おお、そうきたか!」と驚く。
ヘスティア様のレベルアップに関する考え方は、もっともであり「さすがヘスティア様だ」と感心する。
ヘスティア様がベルに向ける可愛らしい言動にニタッとする。

面白くて眠れない!
・・・のは冒頭までであった。

読み始めた時間帯が深夜と言うこともあったけれど、強烈な眠気に襲われてしまい、読書を続けることを諦めて布団に入って寝た。
このまま徹夜をして読んだら金曜日の朝からの仕事に差し支える、という考えもあったけれど、徹夜をしてまで読みたい、という気にはなれなかった。
何故なら、主要キャラごとの過去の回想シーンが多く、回想シーンがお世辞にも面白い話ではないからであった。

読み始めて2日目となる15日(土曜日)には15巻を最後まで読み終えたが、14巻までに感じていたような読後の高揚感があまりない。
15巻にもベルとヘスティア様、ベルとリューとの面白いやりとりがあり、楽しいラブコメ小説になっているのは良いとおもったけれど、それ以外の話はぱっとしない。

15巻はキャラごとに用意された短編小説の集合体で各短編で話が完結する構造であるから、長編小説のような重厚なストーリー展開を期待するのは無理があるとは思うけれど、それでも物足りない。
それほど、15巻に期待していたからだと思う。
14巻のハラハラ感、高揚感、切なさがたまらなく、何度も読み返してしまったほど。
過剰な期待を15巻に抱いてしまっていた。

15巻が物足りない理由は作者のあとがきを見ると何となく分かってしまった。

本巻のナンバリングの章は2015年本編アニメBlue-ray特典短編小説に加筆調整を加えたものになります。七章のみ書き下ろしです。

4年も前に書いた話をくっつけると、話の勢いがそがれそう。
こんな感想は偏見だとは思うけれど、そう思わざるをえなかった。
私のようにアニメBlue-rayの特典短編小説を読んだことがない人はまだよいが、読んだことがある人だったら、さらに15巻の内容に物足りなさを感じてしまうであろう。
なお、ナンバリングされた各章の前後には「間章」が用意されており、こちらは14巻からの続きの最新の現在の話であるから、読んでいて楽しい。
「間章」だけで良かったような気がする。

と辛辣なことを言いつつも、15巻は全体的にほのぼのとしていて良かった。

次巻(16巻)が待ち遠しい。
16巻はシルの話を読むことができるようであるから、どんな展開になるのかが今から凄く気になっている。
シルと一緒にリユーの話を15巻以上に出してもらえると、個人的にはより楽しめそうだ

あとがきを見ると作者はラブコメを回避したがっているように感じるけれど、ラブコメを強く期待!

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