両前脚を飼い主(中年男)の顎に突きつけてイヤイヤをする猫-ゆきお、翌朝は爪研ぎで愛情表現

昨日、約3週間ぶりに自宅に帰り、我が家のかわいい飼い猫ゆきおを抱っこすると、いきなり両前脚をにょきっと突き出された。

両前脚を飼い主(中年男)の顎に突きつけてイヤイヤをする猫-ゆきお
両前脚を飼い主(中年男)の顎に突きつけてイヤイヤをする猫-ゆきお。

両前脚を私の顎に突きつけることで、私の顔がこれ以上ゆきおに接近することをゆきおとしては阻止したいようである。

久しぶりに会うから、私のことを忘れたのだろうか。

猫とは言え、そんなことはないよね?
猫は三日で恩を忘れるなんて迷信だよね。
たとえ本当だったとしても、ゆきおは忘れないよね。

などと考えながら、ゆきおに顔を近づけてゆきおの頰に私の頬をスリスリしようと試みたけれど、ゆきおのかわいい両前脚がピーンと張っていて、私の接近を拒んだ。

ゆきおの両前脚の肉球が私の顎に触れている感触がとても気持ちいい。

おとなしい猫だから、暴れまわったりすることはなく、両前脚をピーンと突きつけるだけで拒絶の意思を示す。
なんて可愛らしい拒絶の仕方なのだろう。

嫌がっているゆきおを抱っこし続けるわけにもいかないので、ゆきおを私の抱っこから解放する。

翌朝、ゆきおと出会った時に「おはよう」と声をかけながらゆきおに近づくと、ゆきおはにゃーとも鳴かずに無言で私に近づいてきて私の右膝付近に両前脚を置き、ガリガリガリ、と爪研ぎを始めた。

長ズボンを履いていると、ゆきおによく爪研ぎをされる。
飼い主の足でのゆきおの爪研ぎ行為は飼い主への愛情表現の一種であると私は考えている。
ゆきおは、ようやく私を飼い主として思い出してくれたようだ。

ジーパンだったら、ゆきおの爪研ぎにちょうど良いかもしれないけれど、寝起きだったから私が履いていたのはパジャマのズボン。
ジーパンと違って爪研ぎをしにくそうにしていたけれど、ゆきおはおかまいなしにガリッガリッガリッとかわいらしい音を立てながら爪研ぎに夢中になる。

爪研ぎを終えて満足したゆきおを私は抱っこする。
昨日とは違って、ゆきおはイヤイヤをしてこなかった。

顔を近づけると、ゆきおは舌を出して私の唇を舐めようとする。
猫に唇を舐められると痛そうだし、猫大好きな私でも猫とのキスは不衛生だと思い、顔を少し離して舌を避ける。
ゆきおは舌を口にしまい、何を考えているか分からない顔で私を見つめる。

ゆきおのかわいらしさにキューンとなった私が再びゆきおに顔を近づけると、ゆきおは舌を出してペロペロと私の唇を舐めようとする。
私はまたゆきおから離れる。

これを何度か繰り返す。
ゆきおも私も、よく飽きないものだ。

ゆきおは、その後一日中、私...ではなく、こたつの中に下半身を入れてドラ猫のように畳の上に寝転がっている妻の頭にくっつきながら丸まって眠っていた。

たまにしか帰ってこない飼い主(私)よりも、ずっと一緒にいてくれる飼い主(妻)の方が、猫にとっては大事な存在であろう。

もう私は自宅を離れた。
次は予定通りだと2週間後に自宅に戻ってくる。
その時に、ゆきおは覚えてくれているかなあ。
帰ってきて早々に、私の足で爪研ぎをしてくれたら、私を覚えてくれている証だと考えよう。
(スーツで爪研ぎをされるとスーツがボロボロになって私が妻に叱られるから、帰ったらすぐにジーパンを履かなくては)

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