朝8時から入れる東京都文京区の銭湯・ふくの湯を利用した感想

土曜日の朝。
会社が休みの朝。
時計を見ると、いつも出勤する時間と変わらない時間帯に起床できていることが分かる。

二度寝する?

いやいや、もう眠くないし、何だか今日は心身共に調子絶好調。
となると、することは1つしかない。

朝から銭湯に行こう!

東京都内で早朝から入ることができる銭湯は複数あるが、私がこれまでに行ったことがあり、すぐに思い出せるのは2つ。

・台東区上野3丁目の燕湯
・台東区根岸2丁目のひだまりの泉萩の湯

どちらかに久しぶりに行ってみようと思ったけれど、今日は心身どちらも調子が良いため、まだ行ったことがない銭湯に行こうと考える。

銭湯の本『東京銭湯 お遍路マップ』をパラパラとめくっていると、文京区千駄木5丁目にふくの湯という銭湯があり、平日は朝11時からの営業だが、土曜日、日曜日、祝日は朝8時0分から営業をしていることが分かった。
昨年までは会社の勤務地が港区内であったが、今年から文京区内に勤務地が移転しているということもあり、文京区であれば通勤経路内だ。
通勤定期券の範囲内に入っている東京メトロ千代田線・千駄木駅から歩いて12分ほどの距離のようであるから、ふくの湯に行くことにした。

千駄木駅からふくの湯までは、くらしのみちゾーンを歩いて行くと車通りが少ないこともあり、楽しく歩くことができた。
(「くらしのみちゾーン」に関連する記事:千駄木の「くらしのみちゾーン」の道路は意図的に蛇行している

なお、ふくの湯の最寄り駅は東京メトロ千代田線千駄木駅ではなく、東京メトロ南北線本駒込駅で、本駒込駅からふくの湯までは歩いて5分ほどの距離のようである。

東京都文京区の銭湯・ふくの湯の建物外観
東京都文京区の銭湯・ふくの湯の建物外観。

約7年前の平成23年12月に新装オープンしたというふくの湯の建物外観は、まだまだ綺麗でオシャレな印象を受ける。

東京都文京区の銭湯・ふくの湯の建物と周辺の風景
東京都文京区の銭湯・ふくの湯の建物と周辺の風景。

ふくの湯の目の前には2車線の道路があるが、土曜日の朝のためか車通りは少ない。
道路と銭湯施設の間には整備された歩道があるので、道路を通る車やバイクのことをあまり気にせずに銭湯に行くことができて気が楽である。

東京都文京区の銭湯・ふくの湯の玄関までの階段
東京都文京区の銭湯・ふくの湯の玄関までの階段。

階段の隣には椅子タイプの昇降機が付いている。
階段の幅が狭いため、階段を上り下りする客が譲り合って階段を上り下りしていたことを考えると、上りと下りのエスカレーター2基を設置できるような横幅はない。

エスカレーターかエレベーターを設置できればより良いと思うけれど、限られた狭い土地で営業をする東京の銭湯施設としては仕方がないことのように思える。

東京都文京区の銭湯・ふくの湯の自動券売機
東京都文京区の銭湯・ふくの湯の自動券売機。

大人:460円。
小学生:180円。
幼児:80円。
入浴券10枚:4300円。

東京都文京区の銭湯・ふくの湯の手ぶらセットの券
東京都文京区の銭湯・ふくの湯の手ぶらセットの券。

タオル、ボディソープ、シャンプーは持参していたけれど、この手ぶらセットで何がもらえるかが気になった。
100円という安い料金でもあったので、手ぶらセットを自動券売機で購入した。

手ぶらセットの券をフロントのおばあちゃんに渡すと、質問された。

「レンタルのタオルともらえるタオルのどちらがいいですか?」

迷わず答えた。

「もらえるタオルでお願いします」

同じお金を払うのであれば、レンタルして返すよりも、もらえた方が得だ。
もちろん、1回しか使わないものであれば、レンタルして返した方が不要なゴミを増やさないし、ゴミを捨てる手間を省けるから、時と場合による。
今回のようにタオルであれば家に何枚あっても困るものではないし、銭湯施設や温泉施設で販売されているタオルを購入することは趣味の1つにもなっているから、タオルはもらえるのであればもらいたい。

東京都文京区の銭湯・ふくの湯の手ぶらセットのタオル
東京都文京区の銭湯・ふくの湯の手ぶらセットのタオル。

無地の白いタオルがもらえた。
手ぶらセットという名称から想像して、これ以外にボディソープとシャンプーがもらえるのかと思っていたけれど、もらえたのはタオルだけだった。

その謎は浴場に入るとすぐに解けることになる。
浴場には、無料で使用できるボディソープとシャンプーが設置されていたからだ。
それらを有難く使用させてもらった。

東京銭湯スタンプラリー2018 ゆっポくんをさがせ!ファイナルのスタンプラリーに参加しているので、フロントのおばあちゃんにスタンプを押してもらった。

「東京銭湯スタンプラリー2018 ゆっポくんをさがせ!ファイナル」のスタンプノート「チャンス1」(スタンプ2つ)
「東京銭湯スタンプラリー2018 ゆっポくんをさがせ!ファイナル」のスタンプノート「チャンス1」(スタンプ2つ)。

これでチャンス1のシートにスタンプが2個たまった。
残り7個。

「東京銭湯スタンプラリー2018 ゆっポくんをさがせ!ファイナル」のスタンプノート「チャンス2」(スタンプ2つ)
「東京銭湯スタンプラリー2018 ゆっポくんをさがせ!ファイナル」のスタンプノート「チャンス2」(スタンプ2つ)。

ふくの湯は、「A:ミュージシャン」のスタンプだったようだ。
これでチャンス2のシートにスタンプが2個たまった。
残り7個。

フロントのおばあちゃんからはエールを送られる。

「頑張ってね。トートバッグもらってね」
「はい。頑張ります!」

東京都文京区の銭湯・ふくの湯の男湯のノレン「殿方 大黒天の湯」
東京都文京区の銭湯・ふくの湯の男湯のノレン「殿方 大黒天の湯」

どうやら週替わりで男湯と女湯の浴場が入れ替わるようである。
今日は、フロントに向かって左側が男湯だった。

この写真を撮り終えてノレンをくぐり、脱衣所に向かおうとしているところで、フロントのおばあちゃんに呼び止められた。

「お兄さん、色々な銭湯に行っているの?」
「はい」

「そうしたらね、他の銭湯のことを教えてほしいんだけど、タオルをね、湯船につけるのはダメだよね?」
「はい、ダメです」

「そうだよね。それがね、来ているお客さんでね、タオルを湯船につけている人がいて、困ってるの。タオルをつけないでください、と注意するとね、『他の銭湯ではタオルはつけていい。タオルを湯船につけるのは当たり前だ』と言われるのね。本当?」
「そんなことないですよ。どの銭湯に行っても、タオルを湯船につけるのはダメです」

「そうよね。温泉はいいの?」
「温泉もダメですよ。テレビで芸能人がタオルを巻いているのは、テレビで映ってはいけないところをタオルで隠すためですよ」

「そうなの。じゃあ、タオルを湯船につけるのはやはりダメよね。入口に座っているあの人...。今日も来ているのだけど、湯船にタオルをつけて困ってるの。もし、湯船にタオルをつけていたら、注意してもらえると有難いわ」
「分かりました。お任せください!」

威勢よく笑顔でそんな調子いいことを言ったものの、見知らぬ人を注意するのは苦手。
どうしようかな、と思いながら脱衣所で服を脱ぎ、鍵付きのロッカーに衣服を入れて浴室に向かう。

タオルを湯船に入れるという人は結構体が大きな人で、入口近くに座って体を洗っていた。
この状況で注意をするわけにもいかないので、その人からは離れて、湯船に近い場所の洗い場に座る。
備え付けのボディソープ、シャンプーで体をしっかりと洗ってから湯船に入る。

朝から風呂に入るのは気持ちいい!

しかも、お湯が特別なもので人工ラジウム温泉とのこと。
ジェット湯も気持ちいい。

水風呂やサウナはないけれど、十分楽しめる。
水風呂の代わりにシャワーで水を浴び、体が冷えてきたら湯船に戻って体を温める、ということを何度か繰り返した。

朝から銭湯を十分楽しんだかな、というところで、ふと気づいた。

「あれ?タオルを湯船につける問題の人はどこに行ったのだろう?」

その人は、脱衣所にいた。
他の銭湯では、まず見ないような光景であった。
裸のまま、脱衣所で座り込んでいた。
椅子の上に座っているのであれば、まあ、よく見かける光景。
座っていたのは床の上であった。

風呂上りの体で、床の上に裸で座り込むというのは、なかなか変わった人のように思える。
正直、関わりたくない、というのが本音である。

常時その人を見張っていたわけではないけれど、どうも湯船に入らずに浴室から出たようであった。
(私が体を洗っているわずかな時間で湯船に入っていた可能性もあるけれど。)

その問題の人が床の上で座っている様子に唖然としながらも、銭湯のマナーで「裸で脱衣所の床の上に座ってはいけない」というものはなかったような気がするから、注意のしようがない。
他の客も特に注意をしているわけでもなさそうだった。
相手が子供であれば、「床の上に座ると体が汚れるよ。座ったらダメだよ」と言えるかもしれないけれど...。

あまり気にしすぎるのもどうかな、と思ったので、もう1度冷たい水をシャワーで浴び、湯船で体を温めてから浴室を出ると、脱衣所にはその問題の人はいなかった。
銭湯から出て行ったのかと思ったが、どうやらそうではないらしい。

その人が座っていたすぐ近くのロッカーの扉が開いており、衣類が床の上に散乱していたからだ。
脱衣所内にあるトイレが使用中の表示になっていたので、どうやらトイレの中にいるようである。
私のロッカーはその人のロッカーの2つぐらい上にあったので、その衣類が散乱する場所に近づかなくてはならないので、仕方なく近づくと、悪臭がすることに気づいた。

フロントのおばあちゃんによると、これまでに何度か銭湯に来ているようであるから、基本的にお風呂好きの清潔な人なのかもしれないけれど、衣服はきちんと洗っているのだろうか。
もしかしたら、朝まで仕事をして汗だくになった衣服で、それで悪臭がしているのであれば仕方がないこともかもしれないけれど、ロッカーの中に衣服を入れて扉を閉めておけば悪臭は防げたのではないだろうか。
次にロッカーを使う人が悪臭に困ることになるかもしれないから、それでもダメかもしれない。
衣服からの悪臭の問題はなかなか難しい。

脱衣所には無料で利用できるドライヤーが2つあった。
東京の銭湯施設のドライヤーは20円前後の料金を支払わないと動作しない有料タイプのものが多いイメージだが、ふくの湯のドライヤーは無料で利用できた。
これは有難い。

脱衣所から出て、下駄箱から靴を取り出す際に、フロントのおばちゃんには、私が問題の人に関して力になれなかったことをお詫びした。

ふくの湯の常連客の男性達で、この問題の人に何らかの対応をして頂くことを願いながら、玄関を出た。

なお、誤解があってはいけないが、お湯も銭湯内設備もとても良かったので、良い銭湯だと思う。
私が現在勤めている文京区内の会社での勤務で、今後、徹夜して土曜日、日曜日、祝日のいずれかの日の朝を迎えることがあれば、この銭湯に寄ってから帰宅したいと思った。

《関連リンク》
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