魚津駅から徒歩10分の銭湯・平成松の湯に入った感想
魚津駅から歩いて10分の距離にある銭湯・平成松の湯(住所:富山県魚津市新金屋1-4-2)に行ってきた。
この銭湯を知ったきっかけは、会社の出張で宿泊するホテルを富山県魚津市で探している時に、ホテルのプランに銭湯入浴券付プランがあることに気付いたからだ。
会社の出張経費で趣味の銭湯の入浴料金を請求するわけにはいかないので、そのプランではなく普通の素泊まりのプランで予約し、銭湯には一般客として訪れて普通に自分で料金を支払って入ることにした。
汗まみれであったため、魚津駅から銭湯・松の湯に直行したい気持ちもあったけれど、ひとまず、本日宿泊するビジネスホテル「スカイホテル魚津アネックス」(住所:富山県魚津市駅前新町3-1)にチェックインし、ホテルの部屋に荷物を置いてから、銭湯に向かった。
スカイホテル魚津アネックスから銭湯・松の湯までは歩いて5分程度であった。
松の湯の場所を示す電柱の看板。
夜だとなかなか気付きにくいけれど、銭湯の近くの電柱には松の湯の場所を示す看板が付いている。
初めて来る人が銭湯を見つけやすいように、という配慮がされている。
実は、私はこの看板には気付かないまま銭湯施設にたどり着いた。
看板は、帰り道に気付いた。
銭湯に向かっている時に、前方にあるもっと目立つ看板が見えていたので、この電柱の看板には気付かなかった。
「カルストーン サウナ 松の湯」の看板。
この電気で光っている看板が見えたので、銭湯があることに気付いた。
スマートフォン片手にGoogleマップにナビをしてもらいながら歩いていたので、銭湯までの道に迷うことはないとは思っていたけれど、人通りがほとんどない夜道を歩くのは不安であったから、「カルストーン サウナ」という光る看板の文字が見えた時には、大変安心した。
平成松の湯の夜の外観。
鉄筋コンクリートの大きな建物。
1階は駐車場になっていて、2階に銭湯施設がある。
平成松の湯の営業時間と料金の案内。
《案内に記載されている内容》
土曜、こども無料
大人一人につき、こども一人無料
"こども"とは小学生と乳幼児をさします
ハッピーサタデーふれあい入浴営業時間のご案内
料金のご案内
昼1時0分から夜11時30分 閉店
定休日 月曜日
大人 420円
中人(小学生) 130円
小人(乳幼児) 60円
2017年6月現在、東京都内の銭湯だと大人の入浴料金は460円。
富山県魚津市の松の湯の入浴料金は420円なので、40円安いことになる。
この金額の差は、嬉しい。
頻繁に利用したい銭湯だから、少しでも金額が安いと助かる。
平成松の湯の玄関・下駄箱。
下駄箱は鍵がかけられるタイプ。
玄関から中に入ると、券売機とフロントがあったので、券売機で入浴券を購入し、フロントの男性に手渡す。
フロント前には休憩スペースがあり、自動販売機では瓶牛乳や缶ビールを購入できるので、風呂上がりにここでのんびりするのも良いかと思う。
男湯の脱衣所には鍵付きのロッカーがあるが、ロッカーの扉が透明で、さらに扉に隙間が空いているデザインであったため、誰かに中を見られたり、隙間から手を入れられて触られたり、最悪、盗られたりすることを気にする人は、貴重品などはロッカーに入れない方が良い。
私はどうしたかと言うと、脱衣所にいるおじちゃん達が挨拶をかわしている様子を見ていると、皆が地元の知り合い同士のように見えたから、この雰囲気なら悪いことをする人はいないだろうなあ、たぶん大丈夫であろう、と考えることとし、ロッカーを普通に使用した。
しかし、そうは思ったものの、やはり気になるので、洗い場からは脱衣所の様子がガラス張りで丸見えであったから、チラチラと脱衣所の様子を見ることになってしまった。
洗い場に入り、洗い場の入口に積み重ねられている洗面器と椅子を1つずつ持って、洗い場に移動する。
洗面器は、黄色いケロリンのものではなく、白い無地のもの。
洗い場には、シャワーとカランがあった。
カランは、赤いツマミだけがあり、青いツマミはなかった。
つまり、お湯だけが利用でき、水は利用できないタイプだったけれど、シャワーもカランのお湯も、どちらも熱くもなくぬるくもない適温の湯が出たので、水でお湯の温度調節をする必要はなかった。
髪はシャワーで洗い、体はカランの湯を洗面器にためて洗った。
洗い場には、無料で利用できるボディソープ、シャンプーは設置されていないので、持参してきた携帯用のボディソープ、リンスインシャンプーを使用した。
湯船は複数ある。
湯の温度は、それぞれの湯船で異なっている。
温度計が壊れていたので、実際の温度は分からなかったけれど、私の感覚として、たぶん、44度は超えていると思われる熱い湯船があったので、そこに入る。
熱い湯が好きな私にとっては、大変有り難く、気持ちよかった。
ジェットバス、電気風呂、サウナ室もあり、それらも楽しませてもらった。
特筆すべきは、人工温泉 恵那の湯の存在。
人工温泉の湯が気持ちよい。
お湯の温度は熱くないので、のんびりとした気持ちで長湯ができる。
この人工温泉 恵那の湯の湯船でリラックスでき、日頃のストレスが消えていくのを感じた。
(参考)銭湯施設の張り紙によると、人工温泉 恵那の湯の効能として、神経痛、神経衰弱、ロイマチス、痛風、冷え性、産前産後、月経痛、痔疾、凍症、皮膚亀裂、打撲捻挫が記載されていた。
(張り紙には凍症と記載されていたけれど、凍傷のことなのかも!?)
成分は、恵那鉱石(えなこうせき)とのこと。
温泉ではない銭湯に来ただけのつもりだったのに、人工とはいえ、温泉を楽しめたのはとても良かった。
脱衣所では、ドライヤーを無料で利用できた。
東京銭湯ではほとんどのドライヤーが有料である。
ドライヤーが無料で利用できることで、銭湯利用者が銭湯に使うお金を減らすことができるので、とても有り難い。
脱衣所の隣にはガラス張りの別室があり、何だろうと思っていると、タバコを吸っている人がいた。
どうやら喫煙室だったようだ。
喫煙室と脱衣所は完全に分煙されているようで、タバコの煙や臭いが脱衣所に漏れてくることはなかった。
脱衣所のテレビを見ながら着替えをしていると、富山県内で竜巻発生の恐れ、というような注意が流れた。
喫煙室にいたおじいさんが出てきて、脱衣所内のおじいさんと竜巻の話をしていた。
喫煙室からもテレビが見えるんだ、ということや、脱衣所内の人達は、やはり知り合い同士ばかりなんだ、ということをその時は思ったぐらいであったが、後で、天候の急変について冷や汗をかくことになる。
風呂上がりで喉が渇いていたことや、風呂が気持ち良すぎて気分が良くなっていたこともあり、フロントで販売されているビールを買おうかどうかと迷った。
ビールを飲んで、のんびりとフロント前で過ごしてからホテルに戻ってもいいかな、と思った。
しかし、欲が出て、ホテルの1階に隣接する居酒屋(魚民)で飲んだ方が、もっといいかも、と思い、銭湯施設内ではビールどころか何も飲まず、ホテルに戻ることにした。
ホテル到着の寸前、何かが私の額を濡らした。
髪を乾かしていたので、おかしいな、と思っていると、ポツポツと雨が降り始めた。
あと少し、銭湯でのんびりしていたら、せっかく風呂上りで気持ち良い体になったのに、雨に濡れながらホテルまでの道を5分も歩かないといけない羽目になるところであった。
雨粒が額に1滴程度落ちただけで済んだのは、運が良かった。
ホテルの1階に隣接する居酒屋・魚民でビールを飲んだり、サラダを食べる。
居酒屋に一人で入った場合、とてものんびりできる。
ぼーっとしながら、1時間ほどの時を過ごし、魚民を出る。
土砂降りの雨が降っていた。
風も強い。
魚民と隣接するホテルの入口までは屋根があるので雨に濡れずに移動できた。
もし、銭湯の施設を出た時、運悪く、この土砂降りの雨が目の前にあったら、どうしていたのだろうか。
いつもは気を付けているのだが、今日は傘を持ってきていなかった。
雨でびしょ濡れになるわけにはいかないから、徒歩5分の距離の移動であるにもかかわらず、タクシーを呼ぶことになったのであろうか。
銭湯に行く時には、傘は必ず持ち歩かないといけない、と強く思った。