北千住駅西口から徒歩17分の銭湯・タカラ湯に入った感想
北千住駅西口から歩いて17分ほどの距離にある銭湯・タカラ湯に行ってみた。
※タカラ湯の住所:東京都足立区千住元町27-1(Googleマップで場所を確認)
今回訪れるタカラ湯は、ダメなサラリーマン男性が仕事をさぼって幸せそうな笑顔で銭湯に入り、湯上りに酒をうまそうに飲む、という興味深いドラマ「セント酒」の第六湯「北千住 タカラ湯 からの特撰チャーハン」の舞台となった銭湯。
ドラマで観た銭湯に訪れるのは、楽しみである。
今日は雨が降っていたので、駅から遠いタカラ湯に行くのは後日にしようか迷ったけれど、会社の異動の関係で、今日が東京都内で自由に休日を過ごせる最後の日になりそうであったから、今日を逃すともうタカラ湯に行く機会はなかなかないかも、と思って頑張って傘を差してタカラ湯まで歩いた。
長かった出張生活がようやく終わりそうである、という感慨深い気持ちにもなっていて、最後に行く銭湯はとても思い出深いものになるであろうと思って歩いた。
東京都足立区の銭湯・タカラ湯の外観(正面)と周辺の様子。
遠くからでも分かる銭湯の背の高い煙突で、正面の建物が銭湯施設であることが分かる。
レトロな木造で格好いい!
東京都足立区の銭湯・タカラ湯の外観(斜め横)と周辺の様子。
わざわざ斜め横からも銭湯を見たかったのは、煙突を見たかったから。
正面から見るよりも、横から見る方が煙突は見やすかった。
東京都足立区の銭湯・タカラ湯の玄関と東京都議会議員選挙のノレン。
七福神が乗っていると思われる宝船の木彫りが素敵。
ノレンには、「素敵な未来はあなたが選ぶ!! 東京都議会議員選挙 投票日 7月2日(日) 足立区選挙管理委員会 足立区明るい選挙推進協議会」と記載されている。
選挙がない時は、どんなノレンが使われているのかが気になる!
東京都足立区の銭湯・タカラ湯のお風呂の種類等を記載した看板。
《看板に記載されている内容》
ペンギン風呂・ラジューム温泉
電気風呂・座風呂
バイブラ装置・赤外線風呂
超音波風呂・バスクリン風呂
お風呂は良く暖まる タカラ湯へ
お買物は地元商店街へ
銭湯に入ってから気づいたが、たぶんこれは内容が物凄く古いのだと思う。
実際にはバスクリン風呂ではなく、さらに体に良さそうな薬湯に変わっている。
東京都足立区の銭湯・タカラ湯の玄関の靴箱と傘立て。
靴箱は鍵付きなので安心。
傘立ては鍵なしタイプ、鍵ありタイプ両方がある。
玄関から中に入ると、番台方式ではなくフロント方式であった。
優しそうなフロントの男性に、銭湯お遍路88か所めぐりの銭湯スタンプを押してもらう。
タカラ湯で押してもらった銭湯スタンプで、スタンプシートに押されているスタンプの数が合計26浴場分になった。
東京都公衆浴場業生活衛生同業組合にスタンプシートを送付すれば、「26浴場達成認定印」を押してもらえる。
これは嬉しい。
近々、スタンプシートを送らなくては!
フロントで入浴料金460円を支払い、男湯の脱衣所に入る。
脱衣所は広い上に、脱衣所から中庭に出るための開き戸がガラス張りなので、開放感が凄い。
中庭には縁側があり、たばこの灰皿を置いてあるので、愛煙家の人達が素っ裸で煙草を吸っていた。
私は煙草は吸わないけれど、素っ裸で屋外の縁側に座って吸う煙草は、きっと気持ち良いのだろうなぁ。
脱衣所内の床板が木板なのがよく、綺麗だし、歩いていて気持ちがよい。
ロッカーは100円硬貨などのコインが不要の鍵付ロッカー。
ロッカーの中に荷物と着替えを入れて、浴室に入る。
浴室の入口にあった黄色いケロリンの洗面器と腰掛を取り、洗い場に移動する。
洗い場では、シャワーで髪を洗い、ケロリンの洗面器にためたカランのお湯で体を洗い流す。
ボディソープとリンスインシャンプーは、浴室の入口に無料で使用できるものが置いてあったので、それらを使わせてもらう。
シャワーもカランのお湯もどちらも適温であったから、水で温度を下げる調節は不要であった。
浴室内の壁に描かれる絵は、「立山あおぐ特等席。富山市」という題の富山県の立山連峰をバックにし、その前を走る新幹線の絵だった。
湯船は複数ある。
普通の湯舟、電気風呂、茶色い薬湯、ゲルマニウム鉱石湯。
どれも良かったが、一番気に入ったのは薬湯かな。
薬湯にしばらくつかっては、薬湯から出て薬湯の前にある腰掛に座り、目を閉じてリラックスし、そしてまた薬湯に入る、ということを繰り返した。
腰掛に座っていると、お父さんとその子供たち(小さな男の子と女の子の2人)がやってきて、腰掛の後ろにあるガラス窓を全開にした。
たぶん、窓を開ける目的は中庭で泳ぐ大きな鯉達を見るためであろう。
窓を開けてよいのかどうか私は分からなかったけれど、開けてくれたおかげで、涼しい風が入ってきて、温まった体を冷やしてくれて気持ちよかった。
薬湯の隣にあるゲルマニウム鉱石湯もよかった。
他のお客の利用傾向を見ていると、薬湯よりもゲルマニウム鉱石湯の方が人気があるようであった。
電気風呂は、1回あたり3分、1日3回まで、という注意書きがあるにもかかわらず、長時間使用しているおじいさんがいて大丈夫かな、と思ったけれど、大丈夫そうであった。
浴室の入口にある立ちシャワー室で体を洗い流してから浴室を出る。
脱衣所のドライヤーは有料で3分20円で利用できた。
10円玉2枚をコイン投入機に入れて利用するタイプであった。
着替えを済ませ、脱衣所を出る。
東京都足立区の銭湯・タカラ湯の休憩スペース。
フロント前の休憩スペースには、くつろぐためのものが色々と置いてあった。
椅子、テレビ、漫画本。
中でも驚いたのは、将棋とオセロの盤と駒が置いてあったことだ。
子供達が湯上りに将棋とオセロでゲームをして楽しんでいた。
さらに驚いたのは、休憩スペースから縁側に出られるようになっており、縁側には机と椅子が置いてあったこと。
縁側の机には、小学生と思われる男の子2名が将棋を指していた。
湯上りに縁側で将棋が楽しめる銭湯は、なかなかないのではないだろうか。
小学生達は、間もなく将棋の対戦が終わり、縁側から立ち去って行った。
後片付けもきちんとして、将棋盤と将棋の駒を元あったと思われる場所にきちんとしまっていたのは偉いと思った。
東京都足立区の銭湯・タカラ湯の縁側の休憩スペース。
会社から電話がかかってきたので、先ほどまで小学生達が将棋を指していた縁側に出る。
誰もいないので、短時間であれば、電話をしてもよいであろう。
何だか非常に言いにくそうな声で、「実は...もう1年ほど東京で仕事をしてもらうことになりそうです」と告げられた。
あれ...、今日が東京で過ごす休日の最後のつもりでいたのだけれど、どうやら違ったみたいだ。
「東京生活は、結構気に入っているので、いいですよ」と明るい声で返事をする。
通話時間は1分程度。
釈然としない気持ちは残るが、仕方がない、で済ませて諦めて我慢する...しかないのだろうか。
今日で26浴場を達成したスタンプシート。
あと1年東京生活が続くのであれば、88か所を目指すべきなのかな。
《関連リンク》
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