青の洞窟 SHIBUYAを観てきた感想
自宅にいる妻から、私が東京にいる機会に「青の洞窟」という美しいイルミネーションを見てきてほしい、という連絡が2回ほどあった。
妻としては、妻自身が見に行きたいとか、昔見たことがあるからもう一度見てみたい、というような欲求があるわけではなく、インターネットで「青の洞窟」の写真を見て美しいと感じたので、私に是非見て来てほしい、という気持ちからの連絡だったようだ。
私に見て来てほしいという妻の気持ちは不思議な気がしたけれど、自分が行けない代わりに私に見てきてほしい、という気持ちについては分からないことはない。
妻がこのような連絡をしてくることは、ほぼないので、「青の洞窟」に妻がとても感動していることがよく分かった。
それほどまでに美しいのであれば、せっかくなので、と思って「青の洞窟」を見に行ってみることにした。
インターネットで調べてみると、「青の洞窟」は、「青の洞窟 SHIBUYA」という名前で実施されているイベントであった。
青の洞窟に行く方法として、代々木公園駅から行く方法と渋谷駅から行く方法のどちらにするかで迷ったけれど、青の洞窟を見た後で銭湯に寄って帰ろうと思ったので銭湯を探してみると、代々木公園駅近くに八幡湯(はちまんゆ)という銭湯があることが分かったので、渋谷駅から青の洞窟を目指すことにした。
渋谷駅二階からハチ公口を眺めた時の様子-2016年12月5日19時頃。
人で溢れていた。
この人混みの中に入っていくのか......と思うと、心が早くも疲れてきた。
井の頭通りから眺める渋谷公園通りの青いイルミネーション。
青いイルミネーションで装飾された渋谷公園通りが見えてくると、わくわくしてきた。
わくわく感を打ち消すように、間もなく小雨が降り始めた。
たいしたことはないけれど、携行していた折り畳み傘を差す。
歩道を歩く人々からも「えー、雨!」と残念そうな声が上がる。
渋谷公園通りの青いイルミネーション-無印良品、GAP付近。
左手に巨大な無印良品の店舗があり、店舗内に入ってみたいという誘惑にかられたけれど、店舗には入らず、我慢して先に進む。
渋谷公園通りの青いイルミネーションと中野駅行きの京王バス。
幻想的な青いイルミネーションで何もかもが青色に彩色し直された世界を行く路線バスは、何だか格好良く感じた。
青の洞窟 SHIBUYA前の横断歩道と人混み。
渋谷公園通りの終端と思われるところまで歩いてくると、歩道を歩く人の密度が濃くなってきた。
信号待ちをしている横断歩道の向こう側には、青色の森が見える。
そこが、青の洞窟 SHIBUYAだということはすぐに分かった。
渋谷公園通り側にある「青の洞窟 SHIBUYA」の看板。
この看板と一緒に写真を撮っている人も多かった。
「青の洞窟 SHIBUYA」と人混み。
人が多すぎて、青色の景色の多くが、人で隠されてしまっている。
それでも、人が立ち入ることができない人の頭上には、思う存分の青い世界が広がっていた。
木の枝で煌く無数の青色の光が、人の頭上を青で覆い、人を青色に染め上げる。
「青の洞窟 SHIBUYA」の人混みの隙間で青く輝く地面。
比較的人が少ないところでは、視界に入る地面の割合が増える。
地面には反射素材が設置されており、頭上から降り注ぐ青色の光を反射している。
頭上から降り注ぐ青色の光が足元の地面で反射し、上下左右で青色の密度が増していることが分かる。
人がいなくて地面が見えている割合が多くなればなるほど、この青色の世界はより美しくなる、と感じた。
19時30分頃という時間帯は、人が多そうな時間帯。
22時頃であれば、人が少なく、今よりももっと人が少ないかもしれない。
この美しい景色を見に行ってきて、と言っていた妻の気持ちが分かった。
今度は、一人ではなく、家族と一緒に見たいものだと思った。