漫画『リリィ』第1巻を読んだ感想
漫画『リリィ』(LILY)(著者:えびさわまよ)第1巻を読んだ。
この本を読もうと思ったのは、表紙のメイドさんが可愛かったから。
表紙だけをじーっと見てしまうほど可愛らしい絵柄のメイドさんは、なかなかいないと思う。
メイドの名前は、かなで。
可愛らしい萌え絵柄のメイドが次々と登場し、これは良いメイド本だと思って読み進めようとすると、初期段階で、かなでというメイドが男であることが分かる。
女の子のような男の子。
いわゆる男の娘。
メイドカフェで働く「かなで」の本当の名前は、神楽 奏(かぐら そう)。
両親が作った1億円近い借金の肩代わりに、不動産会社の変態社長に主人公は性奴隷になることを強要されるトンデモナイ展開が待っていた。
その後、変態社長に襲われようとしていた奏を、奏の姉が救いに来てくれるが、姉はこのような状況を作り出した張本人。
奏が小さい頃に、女の子の可愛らしい服を奏に着せてネットアイドルに仕立て上げ、変態社長はその時の投稿動画を見て、奏の熱烈なファンになり、奏を探し続けていたとのこと。
姉は、奏が働いて1年間で1億円を返済することを条件に、変態社長が求める性奴隷の契約を無効とし、新たな契約を結ぶことを提案する。
変態社長としては、どうせ実現できない夢物語の提案と思ったのか、あっさりとこれを受け入れる。
姉は、奏には、メイドアイドル、略して、メイドルになれ、と命じる。
姉によると、メイドアイドルとは、メイドをアイドル化する事でエンタメ性を高め更にコアな客を増やす、という意味のようだ。
姉は奏とメイドカフェを運営するために、アメリカでMBAを取得して世界最大手のコンサルティング会社に入っていたという才女。
可愛い弟・奏とメイドカフェを運営するため、という目的には真剣さが感じられるので、姉の行動には感心する。
姉が賢いおかげで、姉が語ることは、色々と勉強になる。
姉によると、メイド服は高いらしく、1着39,800円もするとのこと。
奏が、そのへんに売ってる3千円くらいのでいーじゃん、と主張すると、姉からはメイド服について熱く語られる。
姉によると、
メイド服がなければメイドカフェに非ず!とのこと。
安物の低品質なメイド服を着ていると、お客からはあっという間にレベルの低い店だと認識されてしまう
かなで以外のメイドも男の子かと思っていたら、普通に女の子だった。
私のお気に入りは、古流武術渡川(とぜん)流宗家の次期当主・渡 心葉(わたり このは)という女の子。
可愛いくて強いメイド。
かなでが不良達に拉致監禁されてしまった時には、かなでを救出するために、一人で不良達に立ち向かい、古流武術を使って、不良達を容赦なく倒していった。
心葉の戦う姿は、とてつもなく格好いい。
萌え絵柄なのに、格闘シーンは、バトル漫画のようで、絵がとても上手。
心葉の戦闘シーンを見て、今後、この漫画は、最強の萌えメイドバトル漫画になりそうな予感がした。
萌えメイドバトル漫画をお探しの方には、強くおすすめする漫画本。
第1巻は、クラスメイトの女の子にかなでの正体が奏であることがばれたかもしれない終わり方だったので、次巻(第2巻)がとても気になる。
続きを早く読みたい漫画の1つである。