小学五年生の娘が練習するKAWAIの電子ピアノの上でくつろぐ猫-ゆきお

私は現在、自宅の極楽室で娘がピアノを練習する様子を見ているが、私よりも早く見ていたのは、我が家の飼い猫ゆきおだった。

小学五年生の娘が練習するKAWAIの電子ピアノの上に座り、練習を見守る猫-ゆきお
小学五年生の娘が練習するKAWAIの電子ピアノの上に座り、練習を見守る猫-ゆきお。

娘が極楽部屋にゆきおを連れ込むと、ゆきおがこのカワイ楽器のピアノの上にさっと飛び乗り、座り込む様子を私は目撃している。

ゆきおは、きっと、娘がピアノを弾く様子を間近で見たかったのであろう。

その予測はすぐに間違っていたことが分かる。

ゆきおは、座り直した。

小学五年生の娘が練習するKAWAIの電子ピアノの上に座り、目を閉じる猫-ゆきお
小学五年生の娘が練習するKAWAIの電子ピアノの上に座り、目を閉じる猫-ゆきお。

数分も経たないうちに、ゆきおは娘の方から顔を背けるように座り直し、目を閉じた。

あれ、寝るの?

その後、ゆきおは、娘にピアノから降ろされていた。

「何故、そんなことをするのか?」と娘に問うと、娘からはまともな返事があった。

「だって、ピアノに毛が付くから」

そ、そうか。それなら、仕方ないか。

その割には、娘はピアノを弾くたびに、ゆきおを極楽室に連れ込んでいるので、たぶん、ピアノに集中したかったのではないかと都合のいい方に解釈しておくことにする。

前へ

絵本『ネコヅメのよる』を読んだ感想

次へ

チャールズ・ブコウスキー『パルプ』を読んだ感想