写真集『東京下町 風が見える街』(著者:長尾宏)を読んだ感想

東京の下町を撮影した写真集。
巻末の「あとがき」によると、掲載されている124枚の写真は、大井町・大森・亀戸・京島・品川・千住・月島・日暮里・羽田・向島・谷中などの東京の下町で、撮影時期は1993年から2008年3月末までとのこと。

写真は、綺麗なカラー写真で、登場している人達は、笑顔で溢れていて、幸せそうだ。
写真を見ている私までもが、幸せな気分になってきた。
写真集の人は、赤ん坊、小学生、お年寄りが多いが、たまに、中高生、30台前後と思われる大人も登場する。
赤ん坊や小学生達が元気そうな様子は、下町の明るさがよく伝わってくると思った。

飼い猫か野良猫か分からないが、猫たちも登場する。
穏やかな下町の道の真ん中で、店前の看板の上でくつろぐ猫たちは、かわいらしく、ほのぼのとした。

東京の下町を歩いてみたいと思える写真集だった。

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