筒井康隆 『細菌人間』

表題作を含めて5つの短編SFが収録されている。「細菌人間」は、「ミクロの決死圏」(1966年の映画で、後にアイザック・アシモフが小説化)のアイデアと共通するものがある。巻末の「作品解説」では、「細菌人間」の方が映画の公開よりも先に発表されているから、「ミクロの決死圏」の影響を受けてはいない、とあるけど、本当のところはどうなんだろう。どちらも1966年の発表だから、普通影響があったと思いたくなるんだけど…。まあ、それは別としても、この本に収録されている短編は全て、古典的なSF小説を少年少女に楽しんでもらうという発想では成功している。なんだか、懐かしい気がした。
  
 

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