原作:ドストエフスキー/著者:汐見朝子 『罪と罰』
主人公のラスコリニコフ(ロージャ)は、大学を辞めて数ヶ月間、毎日棺桶のような屋根裏部屋に閉じこもって暮らしているうちに、非凡人であることを試すために金貸しの老婆を殺すことを考えるようになる。・・・毎日孤独な精神で考え続けていると、自分の正しいと思う理論を実行に移すことで、自己保全を図ろうとするものなのかもしれない。まぁ、私は、ラスコリニコフのように、非凡人であることを「人を殺すことで」試そうとは決して思わないけどなぁ。・・・ところで、主人公は幸せだと思う。殺人罪で8年間もシベリアに流刑されても、ソーニャがついてきてくれたのだから。ソーニャのように男にとって都合よすぎる女の人って本当にいるのだろうか。 |