赤川次郎 『探偵物語』

20歳の女子大生新井直美(あらいなおみ)をボディガードするはずの43歳の探偵辻山秀一(つじやましゅういち)が、逆に直美に助けられながら事件を解決するというお話。この本は1983年に、薬師丸ひろ子・松田優作主演で映画化されているらしい。いつか見てみたいものだ。(注)8つの短編を収録した『一日だけの殺し屋』(角川書店)という本の中に、短編版の「探偵物語」がある。勿論、この短編の方が長編より前に書かれたもの。長編版、短編版の内容は全体的には異なるが、部分的に重複する箇所もある。面白いパラレルワールドだ。興味のある人は読み比べてみてください。

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赤川次郎 『勝手にしゃべる女』