赤川次郎 『ふたり』

赤川次郎作品で一番好きになったかもしれない。300ページあったのをおよそ3時間半で、一切途中休憩もとらずに読みきった。人の命、家族愛、友情の尊さを考えさせられた。特に、姉の千津子と妹の実加のやりとりを見ていると涙が出そうだった(実際、涙ぐむ)。全体的に暗いが、たくましく成長していく実加を見ていると気持ちいい。その他、情景としての雨のシーンが、特に心に残った。外は晴れているのに、実際に雨の音が聞こえた。それも悲しい、感情を持った雨。ちなみに私は夜の11時30分から読み始めた。夜の静けさは、この本の調子によくあった。穏やかな気持ちにさせてくれる。小川のせせらぎをずっと聞いているようだった。快い。(確かNHKでテレビドラマ化されているが、見たことはなかった。再放送があったら見てみたいなあ。)
  
 

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