NEMの盗難で出金制限中のcoincheckから送金できるかどうかを試してみた
2018年1月26日の夜、NEMの盗難で出金制限中のcoincheckから他の仮想通貨口座に送金できるかどうかを試してみた。
送金先の口座は私のGMOコインの口座。
coincheckの総資産画面(仮想通貨ごとの日本円での価値)2018年1月26日22時53分時点。
coincheckには総額2万円を入金しているので、総資産3万7,286円という金額は1万7,286円の黒字、ということになるけれど、coincheckの口座から出金できないのであれば、まったく意味のない数字である。
もし、1円も引き出せないのであれば、黒字ではなく、入金した2万円全額の損失となる。
coincheckの総資産画面(仮想通貨ごとのコイン数)2018年1月26日22時53分時点。
今回、coincheckが盗難されたのはNEM(ネム)という仮想通貨。
私が所有していたNEMのコイン数は130XEMで、2018年1月26日22時53分時点では11,635円の価値がある。
盗難されたNEM...どうなるのだろうか。
ひとまず、NEMは何もできないだろうから、NEM以外の仮想通貨をGMOコインに送金できるかを試してみることにした。
送金はcoincheckのスマートフォンアプリの「送金」メニューから行う。
coincheckに預けているビットコインはほとんどないので、イーサリアム、リップル、ライトコインといったアルトコインをGMOコインの自分の口座に送金してみることにした。
その他、coincheckではイーサリアムクラシックとリスクというアルトコインを所有しているけれど、GMOコインでは取り扱われていないので、これらは送金対象とはしていない。
coincheckのコイン送金画面「Ethereumを送る」
coincheckのコイン送金画面(Ethereum/イーサリアム)の宛先、金額、手数料等。
手数料分を差し引いた所有するイーサリアムの全額を指定して送金処理を行う。
(送金の宛先はGMOコインの管理画面で確認できる。)
coincheckのコイン送金画面「Rippleを送る」
coincheckのコイン送金画面(Ripple/リップル)の宛先、金額等。
coincheckのコイン送金画面(Ripple/リップル)の金額、手数料、送金可能額等。
手数料分を差し引いた所有するリップルの全額を指定して送金処理を行う。
(送金の宛先はGMOコインの管理画面で確認できる。)
coincheckのコイン送金画面「Litecoinを送る」
coincheckのコイン送金画面(Litecoin/ライトコイン)の宛先、金額、手数料等。
手数料分を差し引いた所有するライトコインの全額を指定して送金処理を行う。
(送金の宛先はGMOコインの管理画面で確認できる。)
送金処理をしたことで総資産画面からはイーサリアム、リップル、ライトコインの記載が消えた。
coincheckの総資産画面(仮想通貨ごとの日本円での価値)2018年1月26日23時27分時点。
coincheckの総資産画面(仮想通貨ごとのコイン数)2018年1月26日23時27分時点。
しかし、総資産画面からは送金手続きをしたコインは消えているけれど、coincheckの送金画面で確認すると、まだ「手続き中」というステータスになっており、GMOコインの仮想通貨口座には送金できていないようであった。
coincheckの「コインの送金履歴」画面(2018年1月26日23時27分現在)「手続き中」の表示。
イーサリアム、リップル、ライトコインそれぞれの送金処理は、coincheckの画面上で簡単に行えたけれど、「手続き中」の表示のまま。
12時間以上が経過した現在(2018年1月27日13時41分)も、まだ送金処理手続きが完了していない。
日本円での出金が制限されているだけでなく、仮想通貨の他の口座への送金についても制限されているようであった。
また時間を置いてから確認してみるけれど、送金できないのだろうなぁ...。
《2018年1月30日追記》
まだ「手続き中」の表示のままで送金は完了していない...。
《2018年1月31日追記》
coincheckのコイン送金画面(2018年1月31日現在)
夜、コイン送金画面を見てみると、昨日までとは違い、「ただいま全ての通貨の送金を一時的に停止しています。」という注意文が表示されるようになっていた。
一時的って、どれくらいの期間になるのかなあ。
早くコインが送信できるようにcoincheckはきちんと業務を再開してほしいなあ。
《関連リンク》
・coincheckでNEMが盗難されて出金不可能でも、仮想通貨ゲームは楽しくてやめられない