coincheckで盗難されたNEMが日本円で返金予定なのは残念。NEMで返してほしいなぁ。

真夜中にふと目が覚めてスマートフォンを見ると、午前2時34分にcoincheck(コインチェック)から「不正に送金された仮想通貨NEMの保有者に対する補償方針について」というタイトルでメールが届いていた。

普通の会社であれば、多くの人が眠っている真夜中の時間帯にはメールは送信しない、という配慮をしていると思うけれど、わざわざ真夜中に送ってきたということは、coincheckのNEMの盗難事件でまともに寝ていられない、というcoincheckユーザのために、良いメールを送ってくれたのだと期待して、少し眠かったけれどメールを読んでみた。

結論から言うと、予想通り良いメールではあったが、残念なメールではあった。

以下は、2018年1月28日午前2時34分にコインチェックから届いたメールの内容。

不正に送金された仮想通貨NEMの保有者に対する補償方針について コインチェック株式会社(代表取締役社長:和田晃一良、以下:当社)が運営する仮想通貨取引所サービス「Coincheck」において発生した仮想通貨NEMの不正送金に伴い、対象となる約26万人のNEMの保有者に対し、以下の通り、補償方針を決定いたしましたので、お知らせいたします。

1月26日に不正送金されたNEMの補償について

http://corporate.coincheck.com/2018/01/28/30.html

総額 : 5億2300万XEM
保有者数 : 約26万人
補償方法 : NEMの保有者全員に、日本円でコインチェックウォレットに返金いたします。
算出方法 : NEMの取扱高が国内外含め最も多いテックビューロ株式会社の運営する仮想通貨取引所ZaifのXEM/JPY (NEM/JPY)を参考にし、出来高の加重平均を使って価格を算出いたします。算出期間は、CoincheckにおけるNEMの売買停止時から本リリース時までの加重平均の価格で、JPYにて返金いたします。
算出期間  : 売買停止時(2018/01/26 12:09 日本時間)〜本リリース配信時(2018/01/27 23:00 日本時間)
補償金額  : 88.549円×保有数
補償時期等 : 補償時期や手続きの方法に関しましては、現在検討中です。なお、返金原資については自己資金より実施させていただきます。

今般の不正送金に伴い、一部サービスの停止などお客様、取引先、関係者の皆様にご迷惑をおかけしており、重ねてお詫び申し上げます。原因究明、セキュリティ体制の強化などを含めたサービスの再開に尽力するとともに、金融庁への仮想通貨交換業者の登録申請の継続的な取り組みも併せて、今後も事業を継続して参りますので、引き続き、宜しくお願い申し上げます。
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Coincheck(コインチェック)
https://coincheck.com

このメールの良い内容は、私が所有していたNEM(ネム)が日本円で返金される予定となった、ということではない。

coincheckが事業を継続できそうである(たぶん倒産しない)ということが分かったこと。
これは良かった。
coincheckで保有していたネム以外の仮想通貨も出金できない事態になるのではないかと恐れていたけれど、その心配はなさそうだ。

このメールで残念な内容は、私が所有していたNEM(ネム)が日本円で返金される予定となった、ということ。
coincheckで管理していたネムがハッカーに盗難されたことで、もう私が所有していたネムは戻ってこなくて0円の扱いになると思っていたので、返金されるだけマシだとは思うけれど、日本円ではなくてネムで返してほしかった。

まず、1ネムあたり88.549円は、安すぎる。
私はネムを複数時期に渡って買い増しをしていた。
1ネムあたり40円台で買った時もあれば、230円台で買った時もある。

40円台で買ったネムであれば、2倍の金額で返金されるから、まあいいかな、という気になる。
230円台で買ったネムであれば、0.38倍の金額で返金されるから、大損じゃん、という気になる。
私の1ネムあたりの取得平均額としては88.549円を上回るので、総合的には損はしていなくて得をする計算にはなるけれど、ネムはもっと価値が上がると思っていたので、ネムのままで所有しておきたかった。
強制利益確定をされて、少額の黒字が出ても、嬉しくはない。

ネムを高値で購入してしまって塩漬け状態にしていた人は、この強制利益確定で大損をしてしまう。
ネムのチャートを見ると、2017年12月半ば以降で新規にネムを購入した人のほとんどが大損をすることになる。

coincheckのNEM(ネム)の1日ローソクチャート 2018年1月28日午前3時49分現在
coincheckのNEM(ネム)の1日ローソクチャート 2018年1月28日午前3時49分現在。

このチャートは払い戻し額の参考とされた仮想通貨取引所Zaifのではなくてcoincheckのチャートだけど、2018年1月28日午前3時49分現在の1ネムあたりの価格は110.48円。
1日前の価格と比べた価格上昇率が21.20%とは。
払い戻しされる88.549円とは随分差が開いているなぁ。

coincheckがネムで返してくれない理由はメールには書かれていないので分からない。

ネムの価格が暴落した時の日本円相当額で返金した方がcoincheckの負担額が減る、という見方もできるけれど、たぶん、そうではなくて、coincheckでは今後しばらくの間、ネムで返金したくてもネムで返金する方法がないのだと思う。

普通に考えれば、今回のハッカーによるネム盗難事件を受けて、coincheckは自社のネムの管理システムに抜本的なセキュリティ対策を講じるまでは、ネムの取り扱いができない。
まず、1週間とか2週間という短期間では無理。
もし、この短期間で対策できました、と宣言されたら、私だったら「本当?」と思って余計に信用をなくしそう。
技術面では、もう自社内の開発メンバーだけでは対応できないだろうから、セキュリティ専門会社に支援を頼むべきだろうし、そういった体制作りだけでも時間がかかる。
技術面以外では、ネムの盗難事件について警察に相談していることや金融庁との話もあるだろうから、技術面の問題が解決されても、coincheckでのネムの取引が再開されるまでには、長期間を要するはず。

長期間ってどれぐらいだろう。
2か月とか3か月?

このように考えると、coincheckユーザにできる限り早く返金をすることを考えれば、ネムで返金するのは現実的ではないと考えて日本円での返金、ということになったのかなぁ。

0円になるよりはマシだけれど、残念だなぁ...。

  
 

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