『はじめてでもわかる!稼げる!仮想通貨入門: 10年に1度のチャンスを見逃すな!』を読んだ感想
はじめてでもわかる!稼げる!仮想通貨入門: 10年に1度のチャンスを見逃すな!
『はじめてでもわかる!稼げる!仮想通貨入門: 10年に1度のチャンスを見逃すな!』(著者:上野義治)を読んだ。
2014年のマウントゴックス事件のニュースを見た時、仮想通貨ビットコインは怪しいものに違いないから、関わらないほうがいいだろうと思っていたら、最近、大手家電量販店など一部のお店では、ビットコインで決済ができるようになるなど、一般的なものになりつつあり、びっくりしている。
本書を読んでいると、私がビットコインについて、ほとんど何も知らないことが分かった。
ビットコインの数の上限値は2100万であること。
この制限を聞いて、私は現実の通貨と比較して、やけに少ない、と感じた。
何十億人という世界中の人が使用するのに、2100万コインしかないのは、足りるのかな、と疑問に思った。
本書を読めば謎は解ける。
著者は私のような疑問は予想していたらしい。
「ビットコインや仮想通貨というものは小数点で購入することが可能です」
と本に書かれていた。
ビットコインをはじめとした仮想通貨についてよく勉強している人にとっては、こんなことは当たり前なのかもしれないけれど、私は知らなったので目から鱗が落ちた。
ビットコインという名前に引きずられていた。
現実のコイン(硬貨)は、正の整数で管理する。
1つのコイン(硬貨)を10個に分割して、1人0.1個ずつ10人の人に分け与える、というようなことはできない。
こんな簡単なことも、本書を読むまでは分からないほど、ビットコインなどの仮想通貨については全く分かっていなかった。
本書の執筆時点で、1ビットコインでいくらするかというと、なんと11万円もするとのこと。
1ビットコイン(11万円)をビットコインの上限値2100万コインでかけてみると、どうなるか計算してみる。
11,000円×21,000,000=2,310,000,000,000円
2兆3100億円という金額になった。
単純な掛け算で求めた金額なので、実際の総資産価値は、この金額とは少し違うのかもしれないけれど、大体の金額の規模感はこれで何となく分かった気になった。
ビットコインが扱える金額の規模感が2兆3100億円ぐらいあると考えると、なかなか凄い金額。
世界中の人が使う金額の規模感としては少ない気がするけれど、ビットコインの利用者が増え、ビットコインの価値が上昇していけば、金額の規模感は大きくなるのであろうと思う。
本書では、2017年現在の最新のビットコイン事情について分かりやすく説明されていたので、ビットコインのことを全く知らなかった人でも、この本を読むとよく分かると思う。
仮想通貨、特に、ビットコインとはどんなものかを勉強してみたいと思っている人には、オススメの本だと思う。
貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで (早川書房)