麻布十番駅から徒歩6分の銭湯・麻布黒美水温泉 竹の湯に入った感想

渋谷で所用を済ませた後、東京メトロ南北線の麻布十番駅の1番出口から歩いて約6分の銭湯・麻布黒美水温泉 竹の湯(あざぶこくびすいおんせん たけのゆ/住所:東京都港区南麻布1-15-12)に行ってきた。

麻布十番駅から竹の湯までの道には、同じ港区の新橋や銀座とは違って、オフィスや飲食店はあまりなく、綺麗な住宅と住宅とマンションが立ち並ぶ。
落ち着いた雰囲気の住宅街の中を歩いていると、人を癒すための施設があれば人気が出そうだと感じる。
銭湯や温泉の施設が、いつひょっこりと現れても不思議ではない。

駅から歩くこと約5分。
道路沿いの電柱に竹の湯が近いことを示す標識を見つけた。

麻布黒美水温泉 竹の湯の電柱の看板
麻布黒美水温泉 竹の湯の電柱の看板。

「ここに入る」というメッセージが矢印と共に書かれている。
「天然温泉」という文字は、人をわくわくさせる。
わくわくしながら、看板の指示に従って右に曲がる。

竹の湯がすぐ近くにあった。

麻布黒美水温泉 竹の湯とコインランドリーの夜の外観
麻布黒美水温泉 竹の湯とコインランドリーの夜の外観。

銭湯施設とコインランドリーが併設されているのはよくあることだけれど、ここも併設されていた。
お風呂に入っている間に、あるいは、お風呂から出た後に洗濯をする、というのはとても便利そうだ。

麻布黒美水温泉 竹の湯の玄関の看板
麻布黒美水温泉 竹の湯の玄関の看板。

「天然温泉・サウナ」の表記にわくわく。
看板が格好いいし、これは期待できそう!

麻布黒美水温泉 竹の湯の温泉の泉質、営業時間等を記載した掲示物
麻布黒美水温泉 竹の湯の温泉の泉質、営業時間等を記載した掲示物。

《掲示物に記載されている内容》
泉質 ナトリウム一炭酸水素塩冷鉱泉(低張性・アルカリ性・冷鉱泉)
泉色 黒褐色澄明
営業時間 午後3時30分から午後11時30分まで。
定休日 月曜日 金曜日。

麻布黒美水温泉 竹の湯の玄関、下駄箱
麻布黒美水温泉 竹の湯の玄関、下駄箱。

鍵付きの靴箱に靴を入れてフロントに向かう。

460円とは別に、フェイスタオルを買おうとしたところ、フロントのお姉さんに、「フェイスタオルだと200円で、ボディソープとシャンプーがセットになったタオルだと100円です。どちらがよいですか」と言われたので、100円のセットを買った。
このセットは、銭湯用のボディソープ、シャンプー、タオルを持っていなくても、ふとした思いつきで銭湯を気軽に利用できるためのセット、いわゆる手ぶらセットであろう。
手ぶらセットが100円なのは安いなあ。

カランの湯はかなり熱いので、洗面器にためた湯に水を注いで湯温を下げないといけなかったが、これが銭湯らしくて良い。

まず最初に、43度のやや熱めのお湯に入る。
濃い黒湯につかると、見た目の印象だけで気持ちが良い。
温泉は見た目も大事だ。
ジェット水流で背中をマッサージすると気持ち良い。
水流が背中を押す気持ち良さ、熱いお湯が背中を熱する気持ち良さ。
気持ちが良いので、水流の発生源に背中を近づける。

あ、熱あっつうーーー。

ひゃっと飛び上がるほどの火傷しそうなほどの熱さを背中に感じる。
お湯の吹き出し口に背中が触れてしまったらしい。
黒湯でお湯の中が見えにくいから、気をつけなくては。

次に40度のぬるめのお湯に入る。
このお湯は、本当にぬるめだ。
熱い湯が好きな私にとっては、物足りない感じ。

次に水風呂に入る。
水風呂に入るのは久しぶりであった。
他の銭湯でも水風呂は見かけるけれど、最近は入っていなかった。
この銭湯の水風呂に入ろうと思ったのは、水風呂の水が水道水から出てくるような普通の水ではなく、熱い湯と同じく黒湯だったからだ。

天然温泉の水風呂。

これが私を久しぶりに水風呂に入らせるにたる十分な理由となった。

黒湯の水風呂につかると、なかなかの冷たさ。
壁の温度計を見ると、17度だった。
水風呂につかっていると、そのうち頭の中でキーンという音が聞こえ始めた。
カキ氷を食べた時に感じるキーンという感覚と似ている。
キーン感が高まると、軽く意識が遠ざかる。
凝った肩や肩甲骨をマッサージしてもらう時に痛い時があるが、その痛さが気持ち良いと思えることがある。
いわゆる痛気持ちいい、という感覚。
水風呂に入って感じるキーン感、意識が遠ざかる感覚は、その痛気持ちいい、というのと似ていた。
何て気持ちが良いのだろう、このままずっと水風呂につかっていたい。

ザブッザブッザブッ。

水風呂の黒い水面が、台風で荒れ狂う海のように激しく左右上下に揺れ動く。

透明な水であれば水面が揺れ動いても、あまり何も感じなかったのかもしれない。
真っ黒な水が揺れ動くと、揺れる様子が視覚的に強く伝わったのであろう。

数秒の出来事であったにもかかわらず、すぐに気分が悪くなる。
この感覚には心当たりがある。

船酔いだ。

銭湯の水風呂で船酔いを経験したのは初めて。
たぶん、今日は運が悪かったのであろう。

黒湯の水風呂の中で腕や足を激しく振り回し、身体を上下に動かしている人。
水中で踊っているのか、ストレッチのようなことをしているのか分からないけれど、荒れ狂う水面を作り出している人がいた。
もう少し水風呂につかっていたい気分ではあったけれど、仕方がない。
私一人のための水風呂というわけでもないので、また熱いお湯に戻る。

脱衣所には、東京銭湯ではお馴染みの20円で約3分利用できるドライヤーがあったので、それで髪を乾かす。

着替えを済ました後、そういえば浴室内の絵を見ていなかったな、と思い出す。
浴室に入るガラス戸から絵を見てみる。

浴室の広い壁いっぱいに描かれていたのは、雄大な帆船であった。

そういえば、昔、夜行フェリーに乗り、フェリーの中にあるお風呂につかっていると、お風呂のお湯が、船が揺れ動くのに合わせて揺れていて、面白かったなあ、船酔い感はあの時はなかったなあ、といったことを思い出した。
水風呂で感じた船酔いは、もうとっくに治っていた。
夜行フェリーに久しぶりに乗りたくなってきた。
昔感じた楽しいことを思い出しながら、銭湯を後にした。

麻布黒美水温泉 竹の湯は、天然温泉の黒湯がとても気持ち良い素晴らしい銭湯だった。

  
 

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