漫画『英雄教室』第1巻を読んだ感想
漫画『英雄教室』(原作:新木伸、作画:岸田こあら、キャラクター原案:森沢晴行)第1巻を読んだ。
世界を守る《英雄》を育成することを目的とした養成校「ローズウッド学園」で繰り広げられるファンタジー世界の学園物語。
主人公はブレイドという名前の少年で、ある日学園に転入してくる。
他の学生達には内緒にしているが、ブレイドは魔王を倒して世界を平和にした勇者様。
魔王との戦いにより、当時の絶大なる力は失ってしまっているが、それでも学園内では圧倒的な力の持ち主。
学園トップの力の持ち主で、女帝(エンプレス)と呼ばれる少女・アーネスト・フレイミングが全く歯が立たない。
圧倒的な力の差にもかかわらず、気丈にもアーネストがブレイドに立ち向かう姿は、健気でひたむきさに好感を持てる。
アーネストは赤髪のロングで、ブレイドにツンデレな態度をとることがあるが、その時の照れる様子がとても可愛らしい。
人工の勇者たるべく生み出された存在・ソフィティア・フェムトがブレイドに心を開き、自らが人工的に作られた勇者、いわゆる人工勇者であることを告白するシーンも良かった。
つらい境遇で過ごしてきたにもかかわらず、心を開いたソフィから笑顔がこぼれる。
ソフィが人工勇者の実験体として作られたのは、ブレイドというオリジナルの勇者がいたからだとひどく悩むブレイドに「貴方は多くの人に勇気を与えた」と言い、「私は人工勇者として生み出された自分のことを誇りに思うわ」と言いながらブレイドを優しく抱きしめるシーンは感動的。
ブレイドが一番最初に友達になったのはアーネストだったけれど、一番最初にデートをしたのはソフィだった、というのは興味深い。
今後、主人公とヒロイン達がどのようなラブコメ展開をしてくれるのか。
それらを想像するのは楽しい。
強すぎる主人公が、今後も強すぎるままなのか、それとも、学園の少年少女達がどんどん強くなっていって相対的に主人公の飛びぬけた力の強さとの差がなくなってくる、ということはありえるのだろうか。
これらを考えるのも楽しい。
次の第2巻が楽しみだなぁ。