絵本『きょうはそらにまるいつき』を読んだ感想
絵本『きょうはそらにまるいつき』(著者:荒井 良二)を読んだ。
夜空を見上げて丸い月、つまり、満月が目に入ったら、しばしの間、月を見つめてしまうのは私だけではないと思う。
月の満ち欠けイベントは毎日発生していて、珍しいものではないが、人の月への関心は年々高まっているように思える。
ここ近年は、地球に月がいつもよりも近づき、いつもよりも大ききく見える「スーパームーン」というものがニュース記事として取り上げられることが多く、ニュースでその情報を知るたびに月を見ている人もいると思う。
いつもの満月、いつもと違う満月。
私にはあまり違いが分からないけれど、ニュースを気にして満月をじっと見ることもある。
ニュースと関係なく、夜空を見上げた時に満月が目に入れば、何度も見たはずなのに美しさに魅了され、しばし満月を見つめる。
その時、色々な日常を忘れ、心は穏やかになっている。
この絵本では、ページをめくるたびに、様々な人達、動物達が、様々な場所で満月とどう関わっているのかを見せてくれる。
人の赤ちゃんは満月を見て何を思うのか。
猫や熊は満月を見ていないように見えるけれど、満月により、いつもと違う行動を取っているようにも見える。
この絵本の私のお気に入りのページは、たくさんの猫たちが集まって来ました、ということが書かれているページ。
他の絵本でも見たことがあるけれど、猫は満月の夜にはどこからともなく寄り集まって集会をするのだろうか。
我が家の飼い猫ゆきおに、今度、様々な形の月を見せてみようかなあ。
満月の時は、三日月や半月とは違う行動を取るのだろうか。
この絵本は、昔からある自然の美しさから得られる喜びと生き方について、考えさせられる良い絵本だと思った。