漫画『終末のハーレム』第1巻を読んだ感想


終末のハーレム セミカラー版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

終末のハーレム(原作:LINK、漫画:宵野コタロー)の第1巻を読んだ。

細胞硬化症(さいぼうこうかしょう)という病気にかかった主人公の男の子・水原怜人(みずはら れいと)は、人工知能(AI)が特効薬のレシピを開発するまでの間の4、5年ほど、コールドスリープをすることになった。
目覚めたら、何と、地球上の99.9%の男性が死滅し、地球上で活動可能な男性は細胞硬化症を治療した5人のみとなっていた。
主人公は、世界を救うために、世界に残された女性達と子作りをしてほしい、ということを女性達から懇願される。

しかし、主人公は行方不明になってしまった幼馴染の女の子・橘絵理沙(たちばな えりさ)に一途であるため、他の女性達の誘惑は断ち切る。
さらに、主人公は、男性を死滅させる「男殺しウイルス」(MKウイルス/Mail Killerウイルス)の特効薬を作る、という宣言をする。

本来ならば、こんなハーレム世界はエロ漫画的な展開しか考えられそうにないが、主人公があまりにも格好よく清廉潔癖であるため、主人公を中心とした世界ではエロ漫画的な展開は起きそうにない。
その対比として、脇役となる主人公よりも先にコールドスリープから目覚めた男性は、アイドルの女の子達などと子作りに励むなどしてこのハーレム世界を楽しんでいる。

主人公は、MKウイルスの免疫力がないままコールドスリープで眠っている世界の男性100万人を救うことを決意。
最初に目覚めた男性は、毎日、違う女の子と子作りに励むという快楽を選択。この場合、1年に100人ぐらいの子供を作る。

主人公と最初に目覚めた男性のどちらが、正しいのかどうかは、今の時点では分からない。
世界中の女性と高度なAIが結集してもまだ見つけることができていないMKウイルスの特効薬を、主人公の男の子が今から頑張っても、すぐに都合よく作ることができるとは思い難い。
最初に目覚めた男性がとっている行動の方が、人類をわずかな人数でもいいので何とか存続させる、という観点では正しいかもしれない。

もちろん、主人公の「特効薬を作る」という挑戦が成功すれば、100万人もの男性を救うことができるため、主人公の方が、成功した時の成果は大きい。

今後の話の展開がとても気になる。
早く第2巻を読みたいと思った。


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