漫画『今日からゾンビ!』第1巻を読んだ感想
漫画『今日からゾンビ!』(作/石川優吾、画/荒木宰)の第1巻を読んだ。
グラビアアイドル・田畑 風花(たばたけ ふうか 17歳)が主人公。
このグラビアアイドルは、登場時にはもちろん、普通の人間で可愛らしい女の子。
その女の子が、突然、ふとしたアクシデントでゾンビになってしまい、ゾンビとして生活を始めなくてはいけなくなるとんでもないお話。
女の子のマネージャーが「"幽霊トンネルグラビア"は人気の企画だからね」と言っていたけれど、本当なのだろうか。
そのマネージャーがゾンビにあっけなくやられてしまうのはかわいそうだったなぁ。
この漫画の中に出てくる
売れないグラビアアイドル・ゾンビぷぅか
というネーミングは、すごいと思う。
その他にもなかなか秀逸な言葉が登場する。
「ゾンビとして生きるために <制作・富士存美村>」
これは、ゾンビになった人に見てもらうための教育ビデオのタイトル。
そんなビデオがあることにも驚きだが、ゾンビを漢字で書くと、存美となることにびっくりした。
ゾンビって片仮名表記しかないと思い込んでいたけれど、漢字表記もあったとは!(もちろん、この漫画内だけでしか通用しないような気もするけれど。)
存美と書くと、美とはかけ離れた存在であるゾンビに、美が存在するように思えてしまう効果があるかもしれない。......そんなわけないか。
第1巻の終わりに井戸から登場した「村役場の受付、吉田さん」がビキニ姿で登場したが、どう見てもゾンビには見えない。
主人公のグラビアアイドルの女の子もゾンビに見えない。
ゾンビには見えない主人公とこの村役場の女性で、お色気な漫画を展開していくのかなあ。
ゾンビなのにお色気?
なかなか新鮮だと思う。
見た目がとても可愛らしい女の子でも、実はゾンビだと考えると気持ちが悪くなってくるけれど、第2巻も早く読みたい、と思えるほどには、ほどよくこの漫画は面白い。