ピアノを弾く小学五年生の娘の背後で籠に入り眠る猫-ゆきお
ピアノを弾く小学五年生の娘の背後で籠に入り眠る猫-ゆきお。
椅子の上に籠を置いたのは娘。
ゆきおが籠に入ることを見越して椅子の上に置いたのであろう。
私は、娘のピアノをバックミュージックとして聞きながら、買うだけ買って3ヶ月分読まずにため込んでいたジャンプスクエア(月刊漫画雑誌)をゆっくりと読んでいたのだけれど、ふと気づくと、ゆきおがいつの間にか籠に入っていた。
ゆきおは、自分の体よりも小さな籠に無理やり入っているので、体がはみ出しているけれど、ゆきお自身は窮屈感が気持ちよいのであろう。
娘が弾くピアノの音も気にせず、ゆきおは気持ちよさそうに寝ている。
私は、娘がピアノの練習をさぼり出したので、「真面目に練習しなさい」と言う。
妻によると、娘がピアノを真面目に練習しないから、いつも娘の監視役としてゆきおをピアノの練習時には付けているらしいけれど、このように、ゆきおは全く役に立っていない。
妻が、猫であるゆきおに何を期待したのか分からないけれど、猫の手でも借りたいほど妻は忙しいのかもしれない。
監視役としての義務を果たさない猫-ゆきおに代わり、今日は私が監視役を務めた。
まあ、私も漫画を読みながらなので、ゆきおとあまり変わらない程度の監視しかできていないけれど。