こたつの中で妻の足元でくつろぐ猫ーゆきお
「いつも、ゆきおは、こたつの中で私に寄り添って来るんよ。背中をくっつけて。いいでしょ」のような自慢話を妻から聞かされた。
こたつ布団をめくると、後足をだらりんと横にして、だらしなくくつろぎながらも、前足はピシッとして、凛々しさを出している猫ーゆきおがいた。
こたつの中で妻の足元でくつろぐ猫ーゆきお。
15分前に、こたつの上でおずおずとしていたゆきおと同一猫とは思えないほど、堂々としていて、自信ありげな様子。
すっかり妻の猫になってしまった。
悔しいなあ、でもかわいいなあ、と思いながら、こたつ布団をそっとおろした。
好きなだけ、こたつの中で、くつろぐがよい。
足の指で、ゆきおのふわふわの毛をナデナデさせてもらうから。
こたつの中に猫がいると、幸せだなあ。