写真集『みさおとふくまる さようなら、こんにちは』(著者:伊原美代子)を読んだ感想
前作(参照:写真集『みさおとふくまる』(著者:伊原美代子)を読んだ感想』)はカラーの写真集で、全体的にほのぼのとした印象を受ける写真集だった。
本作は、おばあちゃん・みさおさんの夫が亡くなってから、子猫・ふくまるがやってきて、おばあちゃんと暮らし始めるまでの出来事を収めた写真集で、生死を扱っていることからか、写真はカラーではなく白黒となっていて、生死を扱う内容と白黒写真という表現手法により、全体的に物悲しい印象をうける写真集だった。
本作では、子猫の時代のふくまるとその兄弟達の写真を見ることができる。さすが兄弟、似ている、という印象。
みさお・おばあちゃんが湯船につかっていて、ふくまる・猫が風呂蓋の上に乗っている写真は衝撃的。
おばあちゃんの裸が写っているから......ではなく、猫が風呂を嫌がらないとは!
写真集を見ていると、ふくまる・猫は、みさお・おばあちゃんの食事、畑仕事、就寝、など生活の色々な場面に、常に寄り添っているようだった。