『RED DAWN / レッド・ドーン』を観た感想
映画パッケージの「北朝鮮、アメリカ全土占領」というキャッチコピーを見て、興味を持ったので観てみた。
DVDの発売元に「アルバトロス」とあったので、B級映画であろうことは想像に難くなかったが、とにかく興味がわいた。
ラグビーの試合から始まったので、こういった始まり方は面白くない映画が多いような気がする、という先入観を持ちながら観ていった。
主人公は、あまり仲のよくなさそうな兄弟。
兄(役者:Chris Hemsworth / クリス・ヘムズワース)は、米軍所属で、休暇で久しぶりに帰宅。
特に会話らしい会話もなく、二人はそれぞれ同じ家で眠る。
既に外は明るいが、まだ目覚めていない兄弟達。
爆音で目が覚める。
空を見ると、大量のパラシュート部隊。
数に圧巻。
本当に、パラシュート部隊が攻めてくる場合は、このように空を覆うのだろう。
だけど、何故、夜間ではなく、日が昇った明るい時間帯に降りてくるのだろう。
アメリカは銃社会だから、一般市民から銃撃される可能性を考えなかったのだろうか。
さらに不思議なのは、米軍が全く登場しないまま、米国があっさりと占領されてしまったこと。
といったことを深く考えてはいけない。
これは、アルバトロスのB級映画なんだから、このようなオカシナ点を楽しめばよい。
話が進んでいくうちに、どうやら秘密兵器で米軍のシステムが無効化されてしまい、それであっさりと占領されてしまった、ということが明らかになった。
明らかになったが、ライフルや銃やヘリコプターは無効化できていないようだったので、それらを使った何十万人もの米軍の反撃があってもよさそうだったが、そういった描写は特になかった。
兄が米軍所属だから、兄がランボーのように一人で戦うのかと思っていたら、学生の弟達を訓練し、ゲリラ部隊「ウルヴァリン」として、町を占領した北朝鮮軍と戦う、という無謀な展開となった。
無謀ではあったが、本当にありえなくはない展開であったこと、意外とアクションシーンは迫力があり、リアル感があったので、面白かった。
なお、映画パッケージに「北朝鮮、アメリカ全土占領」というキャッチコピーがあるが、全土占領は言いすぎであり、占領されていない州もあったようだ。
どこの国の軍隊であろうと、米国を一夜のうちに占領することは、かなり無理なのではないかと思い、現実感があまりない設定の映画ではあるが、占領ではなく、今まさに攻めてきた、ということであれば、十分ありえる話であろうと思った。
ある日突然、どこかの軍隊のパラシュート部隊が空を覆い尽くす、ということは、この映画のようにありえるかもしれないので、そういったことを考えると、この映画には考えさせられる。