とり・みき 『パシパエーの宴』

本書には以下の短編が収録されている。

・パシパエーの宴
・レンタルビデオ
・カラオケボックス
・木突憑
・宇宙麺
・甕
・冷蔵(庫)人間第1号
・金玉人間第1号
・day dream
・望楼
・鏡地獄(原作/江戸川乱歩、薩川昭夫脚本作品より)
表題作「パシパエーの宴」は、予言を行う件(くだん)についてのお話で、「牛」の描写が不気味だった。「甕」については、縄文時代の埋甕、土偶、死産児の埋葬などを扱った怪奇・歴史SF。内容は面白いのだが、貴重な縄文遺跡を見つけたのに私欲のために行政機関に報告せず隠匿指示を出す主人公の行為は、埋蔵文化財の保護の観点から許されざる行為だ。「鏡地獄」は、漫画が面白かったので原作も読んでみたいと思った。

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