Machine Head / マシーンヘッド

おすすめ度:★★★★★★☆☆☆☆

主人公のマックスは、成績は優秀なようだが高校ではクラスメート達から変人扱いされており、いじめられている。家庭では、家業の死体処理の手伝いをさせられ、何かと父親に怒鳴られては口論となる。学校でも家でもストレスの溜まる生活をしているマックスが、ある日、パソコンと発動機と死体を組み合わせて死者を蘇らせることを思いつく。死体については家業の関係上、簡単に手に入る。父親の目を盗みながら、家の死体置き場からくすねた死体の頭蓋骨を開き、脳みそに電極らしきものを取り付け、発動機を取り付ける。エンジンを始動させると、発動機のズガンズガンズガンというリズムに合わせて死体が動き出す。そして、死体は自らの足で歩き出す。マックスは、この世紀の大発明を自分のことをよく思ってくれている転校生の女の子をはじめ、父親、いじめっ子達、大勢の人達に見せることで自分を認めてもらおうとする。しかし、動き出した死体は人々に恐怖を与え、次々と人を殺し始めてしまった・・・。

さて、この作品の突っ込みどころは挙げていればキリがないので、以下に一点だけ挙げる。
・DVDのジャケットには、近未来的なハイテク感が漂う発動機(?)を頭に取り付けたハンサムでクールそうな男性が印刷されているので、SF映画としてかなり期待できそうな雰囲気が漂っている。しかし、再生してすぐ分かるのだが、明らかにB級映画であることを感じさせてくれる雰囲気が漂っており、発動機は近未来感とは無縁な今にも壊れそうな旧世代の代物で、マシーンヘッド役の男性はハンサムかどうかはともかくとしても、ゾンビ映画のゾンビ役のような不気味な雰囲気が漂っていた。DVDのジャケットは「イメージであり、実際の映像とは異なります」という意味なんだと勝手に解釈して納得することにした。まぁ、個人的にはこの作品自体はそれなりに面白かったので別に良いのだが・・・。

《参照》
アルバトロス株式会社の「マシーンヘッド」紹介ページ
http://www.albatros-film.com/title.phtml?titleid=218
日本で見ることのできるDVDジャケットと予告ムービーをこのサイトで閲覧可能。興味がある方は是非とも見て頂きたい。
ちなみに妻は予告編を見た結果、「この映画は観ない。」という感想を漏らしていたので、仕方なく私一人で観ていたら、ちらちらと妻が盗み見しては、爆笑していた。ストーリーはシリアスなのだが、いかにもB級映画という雰囲気がおかしくて面白いのだろう。

なお、amazon.co.ukのサイトで、海外で発売されている別のジャケットを見つけたので興味がある方は以下のサイトも参照して見比べて頂きたい。

amazon.co.ukの「Machine Head」紹介ページ
http://www.amazon.co.uk/gp/product/B000ALVTI6/202-7701573-6781469?v=glance&n=283926
もしこの海外版のジャケットだったら、観なかったかもしれないなぁ(笑)。

《備考》
監督:マイケル・レナード・マーフィー(Michael Patrick-Leonard Murphy)

◆キャスト
マックス・ケルプ(Max Kelp):ジョシュア・ウォリット(Josh Walitt)
マシーンヘッド(Machine Head):リチャード・カウデン(Rich Cowden)

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作・絵/宮尾怜衣 『あかちゃんと おともだち あそぼう』