さらば宇宙戦艦ヤマト〜愛の戦士たち〜 劇場版

テレビ版の「宇宙戦艦ヤマト2」のストーリーの原型となった映画版(映画版の方が先に作られている。映画版を元にテレビ版が制作されたようだ)。テレビ版の「宇宙戦艦ヤマト2」とその続編の「宇宙戦艦ヤマトIII」方を先に見てしまっていたので、全く違う結末に驚かされてしまった。森雪を始めとした主要メンバーが死亡してしまい、嫌な予感がするなぁ、と思ったら、古代進がたった一人でヤマトに乗って敵の巨大戦艦に特攻してしまった。反物質世界のテレサもヤマトと一緒に特攻してくれたのだが、この映画版ではテレサの実力がどの程度のものかは分からなかった。
ヤマト消滅、古代進、森雪死亡・・・ひょっとしてヤマトは終わりだろうか?と思っていたら、スタッフロールの最期に以下のメッセージが出ていた。

「ヤマトを愛して下さったみなさん・・・・さようならもう二度と姿を現すことはありません」

・・・ヤマトをこの映画版で最後にするつもりだったのかなぁ。1978年公開の映画だから当時のことはよく分からないが、当時、この映画を観た宇宙戦艦ヤマトファンの人達は、これで完全に終わりか・・・と思って悲しい気持ちになったに違いない。
しかし、同じ年にこの映画を原型にしたテレビ版の「宇宙戦艦ヤマト2」が始まり、なんと結末はヤマト、主要メンバーの生存となった。「もう二度と・・・」という言葉が嘘になってしまって喜んだファンもいれば、ちょっと呆れてしまったファンもいただろう。私としては、「続いて良かった〜」派なので、映画版よりもテレビ版のストーリーの方が良かったと思う。

前へ

星野之宣 『ヤマトの火』

次へ

猫! 道路を横断中 (愛媛県松山市千舟町5丁目付近)