漫画『寄宿学校のジュリエット』第1巻から第5巻までを読んだ感想

寄宿学校のジュリエット』(著者:金田陽介)は、『ロミオとジュリエット』(著者:シェイクスピア)が元ネタとなっている漫画本。

内容は基本的に暗くなくて明るい。
この本を購入したきっかけは、閉店間際の書店で第1巻の第1話だけ立ち読みできる冊子が置いてあったのでそれを読んでみると、とても続きが気になったから。


寄宿学校のジュリエット(1) (週刊少年マガジンコミックス)

第1巻の表紙の女の子は、ジュリエット・ペルシア。
金髪の美少女で、主人公の犬塚露壬雄(いぬづかろみお)と秘密の恋仲になる。


寄宿学校のジュリエット(2) (週刊少年マガジンコミックス)

第2巻の表紙の女の子は、狛井蓮季(こまいはすき)。
黒髪の美少女で、主人公の露壬雄とは幼馴染。



寄宿学校のジュリエット(3) (週刊少年マガジンコミックス)

第3巻の表紙の女の子は、シャルトリュー・ウェスティア。
ウェスト公国の第一王女で、ペルシアの幼馴染で親友。



寄宿学校のジュリエット(4) (週刊少年マガジンコミックス)

第4巻の表紙の女の子は、手李亞(てりあ)。
黒犬寮の監督生で、露壬雄よりは年下。



寄宿学校のジュリエット(5) (週刊少年マガジンコミックス)


第5巻の表紙の女の子は、ソマリ・ロングヘアード。
白猫寮の1年生で、黒犬のリーダーである露壬雄のパンチも受け止めるほどの怪力の持ち主。

第1巻を読み終えると続きが気になって第2巻を即購入、第2巻を読み終えると...というように1冊を読み終えると続きが気になってしまい、あっという間に、電子書籍(Amazon Kindle)で2017年9月現在で発売されている第5巻までを全て購入して読んでいた。

愛読書は電子書籍ではなくて紙の本を買うことが多いので、全巻を読んだ後は「しまった、紙で買えばよかったのではないか」と思ってしまうほど、私の中ではお気に入りのシリーズとなった。

出張先のホテルの部屋の中とか、自宅に帰った時の家の中とかでも読むことを考えると、結果的には電子書籍で購入しておいてよかったし、何よりも紙の本を入手するには、閉店した書店が翌日の午前中に開店するのを待たないといけなかったから、その待っている時間が耐えられなかったことを考えても、電子書籍で購入したことは正解だったと思う。

この漫画は、決して、表紙の絵柄が可愛かったから、という理由だけで購入してはいない。
ストーリーが良くて、そのストーリーへの没入感をさらに高めるものとして、素敵な可愛らしい絵が付いていたのでとてつもなくハマってしまった。
ここで重要なのが、書店で無償で読めた第1話だけで、私はハマってしまったことである。
第1話が肝心とはよく聞くけれど、この漫画の第1話は凄いと思う。

ロミオ訳の男の子・犬塚露壬雄がジュリエット役の女の子・ジュリエット・ペルシアに長年寄せてきた想いを告白するシーンまでの展開が面白く、露壬雄が告白する場面がとてつもなく格好いい。
露壬雄の告白に驚き、恥じらうペルシアは可愛らしい。

この主人公とヒロインがどちらも純愛を貫いていて微笑ましい。
久々に、好感が持てるラブストーリー(ややラブコメ?)が読めた。

今のところ大人的な内容はほぼなさそうに思えたので、自宅に帰った時に小学6年生の娘に見せたところ、私と同じく漫画好きの娘は、どこかの書店で既に私と同じように第1巻第1話の試し読みを読み終えていたようで、「これ、知ってる!」と言っていた。
娘も続きが気になっていたようで、第1巻から第5巻までを一気に読み終えた。

第5巻までで一番面白かったのは、蓮季が我を忘れて日本刀を振り回したことで、黒犬寮の露壬雄と仲が悪い3人組の男達のうち2人の衣服が切り裂かれて吹き飛んで丸裸になり、その直後にリーダー格の丸流(まる)が二人を見て部屋のドアを閉めて鍵をかけたシーン。
これには笑った。

素敵なラブストーリーに可愛らしい絵柄の漫画というだけでも凄いのに、ユーモアのセンスも良いので楽しく読める。

ラブストーリーには恋敵はつきものだけれど、この漫画の場合、第1巻のかなり最初の方で露壬雄とペルシアの恋人関係が始まり、その後(少なくとも第5巻までは)、露壬雄もペルシアも他の異性に心を動かされていることはないようなので、とても健全で良いと思う。

私としては、蓮季も気に入っている。
だから、露壬雄とペルシアの二人が仲良くしている様子を見てしまうと、露壬雄のことが好きな蓮季がかわいそうになってくる。
ここまで感情移入ができてしまうほど、この漫画は登場人物達に強い魅力があって面白い。

第6巻以降も早く電子書籍(Kindle)で読みたいなぁ。


[まとめ買い] 寄宿学校のジュリエット

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