『画集 銀河鉄道の夜 新装版』(原作:宮沢賢治、画:KAGAYA)を読んだ感想

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をテーマとしたイラスト集。

体裁は絵本のようになっていて、絵には文章が添えられているが、各ページの文章には連続性がないため、この本を読んだだけでは、「銀河鉄道の夜」がどのような話であるかは分からない。

この本が目的としているのは、話を聞いてもらって話を楽しんでもらうということにはなく、美しい絵を見てもらって絵に感動してもらうこと、にあると思う。

絵の美しさは見事で、1ページずつ、パラパラとはめくれず、ゆっくりと時間をかけて絵に見惚れてしまった。

絵の美しさに、絵が描く世界の美しさに憧れを抱いた。

「幻想第四次銀河鉄道 銀河ステーションからサウザンクロスゆき 通用發賈日共1日 3等 銀河ステーション駅発行」という切符の絵が描かれていたが、この切符を入手して銀河鉄道に乗り込みたいと思った。

ひとまずは、「銀河鉄道の夜」の原作を読んでみたい、という気になった。

かなり昔に読んだような読まなかったような、本は本棚で見かけたような...。

この画集の巻末にある絵を描いた人(KAGAYA氏)のプロフィールを読むと、

絵画制作をコンピューター上で行う「デジタルペインティング」の世界的先駆者

で、

宇宙と神話の世界を描くアーティスト

とのこと。

この人の他の作品も是非見てみたい、と思った。

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