フランツ・カフカ 『変身』

原題:DIE VERWANDLUNG / 邦題:変身 著者:Franz Kafka(フランツ・カフカ)
セールスマンのグレゴール・ザムザは、ある日目覚めたら毒虫になっていた。毒虫になっているため、ベッドから床に降りるまでも一苦労だから、会社にも行けない。ザムザの収入によって生計を立てている同居の家族はこれからどうなるのか、と心配する。
当初は、ザムザと家族はお互いを思いやりのある態度で接していたが、家計が苦しくなり、家に他人を間借りさせ始めた頃から互いを思いやる気持ちが薄れていく。間借り人に毒虫のザムザを見られてしまい、毒虫が住んでいることを隠していたことについて貸主の家族が非難された時から、家族はザムザをひどく憎むようになる。最後にあまり食べていなくて弱っていたザムザが死んでしまうと、家族はこれからの自分たちの将来に希望を抱くようになる。
ザムザは、自分が虫になってしまったことにたいして驚いている様子もなく、また元の人間に戻りたいと熱望しているわけでもなく、淡々と現実を受け入れている。私なら、そうはいかないだろう。
この本は、ザムザが「毒虫」に変身したことで家族愛が崩壊していく過程が描かれているが、毒虫を暗喩として考えれば、現実の世界で起きていることと照らし合わせて色々と考えさせられる。
  
 

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