赤川次郎 『目ざめれば、真夜中』
電気製品の電話サポートセンターに勤める矢田部真美(やたべまさみ)は、人質をとってビルに立てこもった高校時代の同級生白木和也に呼び出される。人質立てこもり事件は、白木の死によって幕を閉じるが、矢田部真美は、白木の死の真相を追うことになる。そして、白木がかかわっていた「プレミア商事」という謎の会社について調査を進めていくと、命を狙われるようになる・・・。矢田部真美の家族(両親、弟)が働かずに真美一人の収入に頼って生活しているにもかかわらず、弟の結婚資金や母親の不倫相手への援助金などを真美に請求しているところがなんてひどい家族だ!と思った。もちろん、真美はそんな家族に対して激怒するのだが、見捨てたりはせず、何とかお金を工面したり、面倒を見たりしていてえらいなぁ、と思ったが、真美が不憫でならなかった。 |