村上春樹 『ねじまき鳥クロニクル 第2部 予言する鳥編』


第1部の最後のほうにあった間宮中尉の話が印象深かったが、それがこの第2部では重要な意味を持つ。第2部を読むと、井戸に入りたくなるかもしれない・・・。生と死、過去と未来、現実と非現実、自己と周囲との境界・・・などを(ちょっと病的だけど)考えるいいきっかけになるかもしれない。笠原メイが指摘するように、主人公の「ねじまき鳥さん」の周りにはちょっとばかし女の人が多い。ただし、皆、暗い何かしらの深い問題を抱えている人達ばかりだけど・・・。第2部は、そんな女の人達との関わりが第1部よりもより密接なものになっていく。ハードカバーの本356ページありました。早く続きが読みたいです。


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