漫画『海王ダンテ』第1巻と第2巻を読んだ感想

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海王ダンテ(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)


海王ダンテ(2) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

漫画『海王ダンテ』(漫画:皆川亮二、原作:泉福朗)の第1巻と第2巻を読んだ。

18世紀のヨーロッパを中心とした世界が舞台だが、主人公たちが船に乗るため、活躍する場はヨーロッパにとどまらず、北極やインドなど世界中となる。
フィクションとは言え、歴史上の有名な人物が登場するので、世界史を勉強中の高校生は漫画を読むことで少しは勉強の役に立つかもしれない。

第1巻は、北極点に眠るという「生命」(ライフ)と呼ばれる本を探す話。

主人公のダンテは「要素」(エレメント)と呼ばれる本を持っており、この本はこの世界にあるもののすべての理を知っている本とのこと。
その他に魔導器という不思議な道具を持っており、自分の身体の一部を犠牲にすることと引き換えに、摩人を呼び出すなど超常現象を意のままに操ることができる。

ダンテの幼馴染のナポリオは「構成」(ビルド)と呼ばれる本を持っており、この本は主に物を作るための本とのこと。現代科学でも作ることができそうにないような物を作ることができる。

幼馴染のナポリオとはこの漫画シリーズの最後まで死闘を繰り広げるのかと思っていたら、あっさりと和解していたので拍子抜けしたが、どちらも子供であることを考えると微笑ましいと感じた。

ダンテのおじいさんの墓石が登場するが、墓石をよく見ると「CHRISTPHER COLUMBUS」と刻まれている。
クリストファー・コロンブスがおじいさんだったとは!
さらに、ダンテがイギリス海軍の名門の家に預けられた、というくだりがあって、彼のフルネームが初めて分かった。
ダンテ・ホレイショー・ネルソン。
ダンテは、イギリスの英雄・ネルソン提督になる人なのかもしれない。

一方、ダンテの幼馴染のナポリオのフルネームは、ナポリオ・ボナパルトと分かった。
フランスの英雄・ナポレオン皇帝になる人なのかもしれない。

実際の史実とは異なるのだろうけれど、歴史上の人物をベースにして、今後、どのような話が展開されるかは楽しみに感じた。

第2巻は、フランシス・ニズベット(ファニー)という未成年の可愛らしいけれど気の強い女の子をインドから救出するお話。

東インド会社、シヴァ神の話が出てくるので面白く、勉強になる。
しかし、それらよりも、もっと強烈に印象に持ったのは、結婚相手が死ぬとその奥さんは死体にくくりつけられて生きたまま焼かれる、というサティという恐ろしい儀式についての話だった。

サティで殉死すればその財産は現地の者の「略奪」「分配」の対象とみなされるという考え方があるから、ファニーが現地の僧たちに執拗に狙われることが分かる。
サティの恐怖をこの漫画からはよく伝わった。

死体から蘇生されたキャプテン・キッドは、予想外に格好悪かったけれど、私掠船の船長だったキャプテン・キッドが海賊に変わり、死刑となった過程については分かりやすかった。

第2巻は、スカンディナビアの誇り高き女王アルビダの登場を期待させる良い終わり方だった。
第3巻を読むのがとても楽しみ。


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