四国霊場50番札所繁多寺、49番札所浄土寺、山田池、牛峯山で散歩 (愛媛県松山市)

家の近くの繁多寺(はんたじ)は、四国霊場八十八ヶ所の50番札所。本尊は、薬師如来。住所は、畑寺(はたでら)町。
お遍路さんがこのお寺の次に巡るのが有名な51番札所の石手寺。
石手寺はいつもお遍路さんと観光客で賑わっているけれど、ここは人があまりいない。
静かに散歩したい時はいい場所だ。

門をくぐると細い石畳の道。
まだ誰にも会わない。

中学校の写生大会でこの寺を描いたことがある。
もう少し先の右手にあるあの松の木のあたりで描いたような・・・。
ちがったかな。
う〜ん、思い出せない。

境内の砂利道の上を歩いている鳩を見つけたので写真に撮ろうとしたら、逃げられてしまった。
木の枝に止まっている鳩を望遠ズームで撮ったけれど、枝が鳩の前にあるのが残念。
鳩め、それで隠れているつもりか・・・。隣の枝の方がいいよ・・・。
その他に小鳥をおいかけたけれど、小鳥は一定の場所にじっとしていないですぐに違う方へとせわしなく移動していくので、撮るのに時間がかかる僕には難しいな、と思った。
でも、チャンスがあれば小鳥も撮りたい。

鳩の止まっている枝の下、寺の右手には浄水場がある。

柄杓がきれいにならんでいるのでいいな、と思った。

いつも感じるのだけど、珍しい位置に鳥居があると思う。
それに、鳥居は神社にあるものだし・・・。

久しぶりに繁多寺の鐘を鳴らしてみた。いつ聞いてもいい音だ。
自分で鐘を鳴らす模様をデジカメの動画撮影機能で録画していたら、お遍路さんがやって来た。バス2台を使っているから、かなりの集団。
これはいい被写体だ、と思って、お遍路さんをビデオに撮ったり写真に撮ったりした。

お遍路さんが鐘を鳴らすビデオを再生する
※再生には、Windows Media Player が必要です。
(クリックすると、ビデオが再生されます。鐘の音が出ますので、音量にはご注意ください。ビデオの品質ですが、低速回線のインターネット用に容量を圧縮しているので画質はかなり悪いです。数年後に環境が整えば、品質の良いビデオに差し替えるかもしれません。)

お遍路さんがお参りしている様子を眺めながら、繁多寺をあとにした。

繁多寺の近くのため池。
意外ときれい。
中学生らしき男の子2人とおじさん1人が釣りをしていたので、何か魚がいるんだろうな。

緑色に濁っている池を見ていると、寂しげでいいもんだとも思うけれど、水が少ないのは悲しい。
松山市は、今年度はあまり雨が降っていなくて、石手川ダムの貯水率は40%を下回っている。
この渇水のため、市の運営する温水プールは9月頃から閉鎖されたままだ。
このままいくと、時間断水の可能性もある。
この池も、このまま干上がってしまったりしないだろうか?
今度来た時は、もっとたっぷり水がたまったところを写真に撮りたい。

さきほどのため池の隣にさらに大きな池があった。
(家に帰って地図で調べたら、この池は山田池という名前だと分かった。)

鳥たちがゆったりと泳いでいた。
しばらく、双眼鏡も使ったりしてバードウォッチングをして楽しんだ。
(ズーム機能の充実したデジカメがほしい・・・。)

49番札所浄土寺(じょうどじ)は、狭い路地の奥にひっそりとたたずんでいた。
駐車場はあるけれど、この道を車で通る観光客は大変だな、と思った。

浄土寺の本尊は、釈迦如来。住所は、鷹子(たかのこ)町。

立派な仁王門。

門をくぐる前に、ちょっと色々と観察。

力士。
(左側。口を閉じている方。)

金剛。
(右側。口を開いている方。)

門の前には、釈迦の足を写した「仏足石」があった。
石の上に散らばっているのは、一円玉硬貨。
その大きさを元にして、釈迦の足の大きさを想像してみよう。
大きいなあ・・・。

色々な柄杓が並んでいて面白い。

小学校の写生大会で、この浄土寺を描いたような気がする。
もう少し左側の方に座っていたかな。
(記憶が不確かなので、はっきりしない。この寺ではなかった可能性もあるなあ。)

浄土寺の鐘の音は、繁多寺の鐘の音と微妙に違う。
(鐘をつくビデオを撮ったけれど、今回は省略します。)

七福神が並んでいた。
左から、布袋、福禄寿、寿老人。

残りの七福神は、寿老人のところで角度を変えて並んでいた。
左から、弁財天、毘沙門天、大黒天、恵比寿。

浄土寺の裏手にはお墓があって、そこから裏山に登る道が続いていた。
浄土寺公園まで160メートル。
牛峯山八十八ヶ所というのもあるらしい。
登るのは今日が初めて。
わくわく。

なかなか急な山道だ。
左手にはお墓がある。
日が暮れたら怖いだろうから、少し急いで登らなくては。

落ち葉がたくさん積もっているけれど、階段は登りやすい。
階段は土を踏み固めたもので、コンクリートなどでは舗装はしていないけれど、木で枠を作ってくれているので滑って転んだりすることもなかった。

展望台についた。
木製の展望台は珍しいかも、と思った。

北西の方向には、松山城が見えた。
(松山城は、この写真では中央やや右の小高い山の頂上にある。)

松山城の城山。

城山の名前は、勝山。標高132メートル。この山のふもとに県庁、すぐ近くに松山市役所がある。
大街道(商店街)は、この山のふもとから南に向かって伸びている。

松山城天守閣を双眼鏡で眺めたりした。

展望台は、松山市街の南、西、北の方角が見渡せる。
山のふもと(西側)には、伊予鉄健康ランドの建物と駐車場が見えた。

伊予鉄健康ランドは、温泉を用いたレジャー施設。温泉で体を休めた後は、映画を見たり、カラオケを歌ったりしてゆっくりとくつろぐことができる。

展望台の道を降りる。
この先、4つに道が分かれているのだが、右に折れると浄土寺に戻る。
今回は、まだ時間的な余裕があったので、まっすぐ行ってみることにした。

(この階段、急だよ。運動不足の体にはこたえた。)

こうして、浄土寺公園に向かった。

誰もいない。

浄土寺公園という名だけあって、ブランコ、シーソー、鉄棒などの遊具があった。
だが、子供の姿は1人として見かけない。
こんなところまで遊びに来る子供はいるのだろうか。
お墓の道を通るし、子供だけでここまで来るのは怖いかもしれない。
肝試しにはいいかも。

石碑を見ると、「浄土寺奥之院牛峯山四国八十八ヶ所石佛」とあった。
ミニ四国八十八ヶ所巡りだね。
走れば、1分で全部巡ることができる。
走らなかったけれど・・・。

ゆっくりと歩いた。
しかし、八十八ヶ所全ての石佛を見ている余裕はなかった。
さきほどすれ違ったお遍路さんたちは、ここまで来たのだろうか・・・。

そして、またもと来た道へと下っていった。
木々がざわめいていたので、何かいたかもしれない。
不自然な動きをする枝を見た時、絶対何かいる!と思ったけれど、何もいなかった。
こういう道を歩いていたら、物の怪に遭遇したとしても不思議ではない。
会いたくはないけれど、見てみたい気はするなあ。

浄土寺の門。
これをくぐれば、今日の散歩は終わり。
駐車場にとめてある原付に乗って帰るだけ。
この門を再びくぐる日がくるだろうか。
この前来たのがおそらく小学校の時、つまり、10年以上前のことだったから・・・分からないな。

でも、また来ようと思う。
あの裏山の散歩が面白かったから。

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