印刷に失敗した年賀葉書を重ね印刷したら綺麗になった

プリンターのインク不足で年賀状に印刷した写真の色合いが変になってしまったらどうするべきか。

ライトマゼンダ不足で印刷が失敗した年賀状
ライトマゼンダ不足で印刷が失敗した年賀状。

この印刷に失敗した年賀状は、妻がエプソンのプリンターで印刷した物。
(年賀状には我が家の個人情報が含まれるので一部のみ表示している。)

ライトマゼンダのインク不足を告げるエラーがプリンターで出ていることは印刷前にどうやら妻は分かっていたらしい。
妻としては年賀状と暑中見舞いの葉書を印刷する時ぐらいにしか使わないプリンターのために新しいインクを購入するのはもったいないと考えたようで、インク不足のエラーは無視して印刷を断行したということであった。

妻からは悔しそうな一言が漏れた。

「インク代をケチったら、いかんかった」

ま、まあ、当然、そうだろうなあ。
せっかく、エプソンのプリンターが賢く親切にもインク不足を教えてくれているんだから、インク代をケチって新しいインクを買わずに印刷したら、変な色合いで印刷されても文句は言えない。
プリンターに根性論は通じないんだから、インク不足エラーが出たら、「あともう少し頑張って」なんて応援したり祈ったりせずに、素直に新しいインクを買った方が良さそう。

変な色合いで印刷された年賀状をまじまじと見て、妻もそのことについてはよく分かったらしく、不足しているインク(ライトマゼンダ)はすぐに家電量販店に行って買ってきた。

さて、不足したインクを購入したら、普通は新しい年賀状で印刷し直すことを真っ先に考えないだろうか。

新しい年賀状が手元に残っていなかった場合は、郵便局やコンビニ等で購入するなどして、新しい年賀状を確保する。
あるいは、知らないと思いつかないかもしれないけれど、知っている人であれば印刷に失敗した年賀状、書き損じた年賀状は郵便局に持っていけば1枚あたり5円程度の手数料を支払えば新しい年賀状と交換してもらえるので、費用・資源節約の観点で郵便局に行って新しい年賀状を交換して確保する。

新しい年賀状をどのような方法で入手するにせよ、インク不足で印刷に失敗した年賀状をそのまま再利用することはなく、新しい年賀状で印刷するのが普通であろう。
私も昨日まではそう思っていた。

妻はそう考えなかった。

インク代をケチっていた妻は、年賀状の葉書代をケチることを思いついたらしい。

重ね印刷したら、うまくいったよ」

妻から手渡された年賀葉書を見る。

重ね印刷をした年賀状
重ね印刷をした年賀状。

綺麗な色合いで印刷されている。
妻が言う「重ね印刷」の意味が分からなかったので妻に聞くと説明してくれた。

「重ね印刷(かさねいんさつ)って何?」
「もう一回印刷するだけよ」
「特別なことしてないん?」
「してないよ」
「重ね印刷のことはネットで調べて知ったん?」
「ううん、調べてないよ。何となくやってみたら、うまくいったよ。ちょっとぐらいズレるかと思ったけど、ズレずに綺麗に印刷できた」

妻によると、重ね印刷には特殊な技術は不要で、プリンターのインク交換を終えた後で、インク不足で変な色合いで印刷された年賀葉書をプリンターに再セットし、もう一度印刷を実行しただけとのこと。

エプソンのプリンターが特別優秀なのかもしれないけれど、私が見ても1ミリのズレもなく、前の失敗した印刷に重なっても違和感なく綺麗に印刷できたようである。

なお、プリンターのインク残量に問題がない状態で普通に印刷したら、重ね印刷時よりも少し薄い色合いで印刷される。

十分な量のインクで普通に印刷した年賀状
十分な量のインクで普通に印刷した年賀状。

重ね印刷で印刷した方が濃い色合いになるのは、同じ葉書に2回印刷をしているから。
1回分以上のインクを上塗りしていることになるのだから、重ね印刷の方が濃い色合いになるのは当然の結果。

全てのプリンターでうまくいくとは限らないと思うけれど、インク不足で印刷に失敗してしまった場合、その失敗した紙はもう使えなくなったと諦める前に、インクカートリッジの交換を済ませた後でその失敗した紙を再セットして再印刷をすると(重ね印刷をすると)、紙を無駄にすることなく印刷をやり直せる可能性があることを今回のことで学んだ。
今後、私も時と場合によっては、重ね印刷を試してみようと思った。

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