英検準1級未取得の英語教師の方が、英検準1級を取得するのは難しくないはず

今日、インターネットニュースを見ていて、大変驚いたことがある。

《毎日新聞の報道より一部引用》
英語担当教員の英語力も14年度に続き公表した。英検準1級を取得した教員の割合は、中学が全国平均30.2%(前年度比1.4ポイント増)、高校が同57.3%(同1.9ポイント増)。
(http://mainichi.jp/articles/20160405/k00/00m/040/040000c)

毎日新聞の報道によると、英検準1級を取得した教員は中学で3割程度、高校で6割未満の取得率のようだ。

もちろん、取得していないだけで、実際には英検準1級どころか英検1級あるいはもう資格試験では測りきれない測定不能の実力の持ち主の方もいるとは思う。

中には、英検準1級取得をすることを難しく考えすぎていて、資格取得にチャレンジすることをためらっていたり、残念ながら、何度か不合格となった方もいるかもしれない。

しかし、現在、英語教師をされている方が、英検準1級を取得するのは難しくないはず、と私は思う。

私の例で恐縮だが、私は、英語教員養成課程であるとか、英米文学や外国語大学など、英語を専門とする大学には進学していない。

現在も英語教師ではないし、英語を専門とした職業に就いているわけではない。

英語は確かに好きだったけれど、あまり英語ができる方でもなく、英語が得意にはなりたいと思っていた。

吹き替えではない字幕付きの洋画を見て、たまに英語で何を言っているのかがやっと理解できる程度のレベルの私が、大学生の頃にチャレンジして取得できた英検準1級。

この英検準1級がどれくらいのレベル感のものかは、英検準1級をたぶんギリギリで合格したのではないかと思う私にはよく分かる。

高校生の頃に英語の成績が飛びぬけて良い方ではなく、どちらかと言うと、平均点を下回るレベル感だった私。

実は高校を卒業してすぐには大学に行けず(1浪してしまい)、そこで予備校の面白い先生達の授業を聞いて英語が面白いと思い始めたのがきっかけで、大学進学後も英語の勉強が続いている。

大学進学後に、英語教師になりたいと思ったこともあったけれど、英語とは全く関係がない学科に進んでいたので、諦めた。

もしかしたら、転科するなどの方法はあったのかもしれないけれど、1浪している上にさらに進路を変えて年を重ねる勇気もなかった。

英検準1級は、自分の英語力がどの程度のものかを図るために、受験した。

もちろん、事前に、英検対策問題集などを買ったりして、合格を目指して受験した。

たぶん、ギリギリで合格をもらえたのだと思うけれど、合格には違いないので、合格した時はかなり嬉しかったことを覚えている。

残念ながら、英検準1級のレベルでは、映画やテレビニュースで流れてくる英語については、ほとんど分からないと言ってもいい。

もちろん、中学校や高校のリスニング教材で使われるCDやテープ(もうテープは使っていないかな?)に収録されている英会話などは、ほとんど聴き取れるけれども、それでも、完璧ではない。

完璧に間違いなく、1回限りのリスニングで全てを把握できるのか、一言一句間違えずに、聴き取った英語を書きとることができるのか、と考えると、たぶん、できない。

単語力、英文法、長文読解など、ほぼ暗記に頼ったものであるとか、国語力に頼ったものであれば、中学校英語や高校英語については、英検準1級もあれば十分と言えなくもないが、英作文、リスニング、英会話などは、不十分に思える。

英作文、リスニング、英会話については、覚える要素もあるが、慣れも必要。

何度も繰り返していれば、理解力が早くなり、得意になってくる。

リスニングについては、何度も繰り返して聞いていれば、聞こえなかったものが聞こえてくる。

私は、その努力が足りなかったので、英検準1級のリスニングでは、聞こえない英語が多くて、冷や汗をかいた。

それでも、(たぶんギリギリなのだろうけれど)何とか英検準1級には合格した。

英語教師を目指す人、あるいは、既に英語教師をされている方で、現在、英検準1級を未取得の方で、これから英検準1級を取得されようと考えている方は、英検準1級のことを物凄く難関な試験だと思わない方がよいと思う。

特に、普段、高校生に英語を教えられている教師・先生方は、大学受験英語にかなり詳しくなっているはずなので、大学受験英語の勉強に少しリスニングや英会話の要素を加えて学習するだけで、意外とあっさりと合格できるかもしれない。

英検準1級のレベル感やどの程度の勉強をすれば合格するかについては、私が昨日書いた記事「英検準1級にはどの程度の英語力があれば合格するのか(私の実体験より推測)」が参考になるかもしれないので、お時間がある方はどうぞ。











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