総津権現山の山頂から馬の瀬、遊歩道を通って下山 -娘と登山-
豊峰神社の社の後方には下山するための道がある。
登ってきた道を戻って下山するのもよいけれど、それだと少し面白みにかけるし下り道で鎖や梯子を使って急な斜面を降りて行くのは少し面倒だから、娘と協議して帰りは行きとは違う道にした。
私自身は約1年前に通った道でもあるので初めて通る道ではないという安心感もある。これから行く道は倒木も多い大変な道だったと記憶していたが、1年近く経った今なら改善されているかもしれない。あれからどんな風に変わっているのかな、と想像するのも楽しい。
...結論を先に述べると、大変な道というのはほとんど改善していなかったが、楽しい道だった。倒木のある場所ではないが、途中で通る美しい林の山道は娘が「私が好きな道だ」と言ってくれたのは私にとってはとても嬉しいことだった。
しかし、うっかりすると迷いそうになる道であるため、当ブログを参考にしてこの道を進んで行く人がもしいる場合は絶対に迷わないように細心の注意を払って頂く必要がある。

山頂からの下り道。この道は豊峰神社の社(やしろ)のすぐ裏側にある。やや急な斜面なので気を付けて降りていく。

鉄の梯子を登った先には馬の瀬という標識が見える。馬の瀬と言われるだけあって馬の背中のような形状をしている狭い尾根。両脇が崖のようになっているが、片方には丈夫そうな柵が設置されていて安全対策が取られているので安心感がある。

馬の瀬の標識。この辺りで見ると、馬の瀬は狭い尾根だと分かる。

娘は片腕で馬の瀬の標識をつかみながら下界を見下ろしているが、怖くはないのだろうか。標識がすっぽ抜けたら娘が馬の瀬から落ちて崖下にいってしまうため、見ている私としては冷や冷やした。

馬の瀬の道。

馬の瀬から林に向かう下り道。だんだん道が分かりづらくなってくる。

落ち葉がいっぱいあって分かり難い道だが、道だとは分かる。

落ち葉があまりないので道だと判別しやすいが、分かり難い小道だ。

道だと分かり難くて迷いそうになるが、前方に標識が見えるので標識が目印になる。標識に向かって歩く。

標識は裏側なので、先に進んで標識を見てみる。

標識には遊歩道と書かれている。

標識の指す方を見ると、ここからようやく分かりやすい道になったことが分かる。
この美しい林の中の遊歩道を歩いている時、娘が「私が好きな道だ」と嬉しそうに言ってきた。登山中に娘が嬉しそうにこのような発言する時は、娘がとても機嫌が良い時だ。本当にこのような道が好きなのであろう。もちろん、私もこのような道は好きだ。

この下り道には要注意。1年近く前にこの道を通った際、私は足を滑らせて尻もちをついてしまった。娘には「お父ちゃん、前にここで転んだから気を付けてね」と注意を促した上で慎重に降りていく。

三叉路の道が見えてきた。

三叉路の分かりやすい場所に標識が2つある。1つは今来た道を指す「豊峰神社」の標識、もう1つは何が書かれているか分からない名称不明の標識。これら2つの標識に向かって左側の方の地面には別の標識がある。

地面に近い位置に「こちら帰り道」と書かれている標識が設置されている。この標識に従って私が約1年前にこの道で帰ったことを娘に告げると、娘は下り道を見下ろし始めた。

娘が下り道を下っていったので私も後を追う。

娘が立ち止まって下り道を見下ろしながら言った。「この道、私が好きな道だ」と。先ほどと同じく、娘はとても嬉しそうだった。

木漏れ日の美しい山道を下っていく。美しい景色に癒されながら下山するのは楽しい。

先に進んでいた娘が道を塞ぐ倒木を見て高校の登山部時代の話をしてくれた。「こういう時は頭上注意って言うんよ。言わんと減点よ」とのこと。

娘の助言をしっかりと聞いた私は倒木と地面の間のトンネルを潜り抜ける前に「頭上注意」と言ってみた。娘が先に進んでおり、後には誰もいなかったから独り言になってしまったが、このような振る舞いは今後他のメンバーと登山をする際に役に立つであろう。

分からないことはないが、この林の下り道も道が分かり難くなってきた。

前方に倒木。道を塞いでいるが、乗り越えていく。

前方にまたもや倒木。これも乗り越えていく。

前方に倒木というか道を塞ぐ枝葉。これら行く手を阻む枝葉を手で押し分けて道を進んで行く。

倒木だらけ。木だけでなく竹も倒れている。これらも乗り越えていく。

ピンク色のテープが巻き付いた木を見ると安心する。この道で間違いないであろうということが分かるから。

倒れた竹をまたごうとする娘を観察すると、娘は両腕を組みながら笑顔だった。これぐらいの倒木、楽勝って感じなのかな?娘にとっての久々の登山、楽しんでくれているなあ。嬉しい。

さすが娘というか、先ほどとは違って油断せずに倒木に手を置いてバランスを取りながら慎重に降りていた。

倒木だらけの歩きにくい下り道もようやく終わり。前方に車道が見えてきた。
しかし、油断は禁物。道は滑りやすく危ないから慎重に歩いて行く。

娘は道脇の枝をつかんで道を踏み外さないように慎重を期していた。

前方に車道、左側には民家が見えてきた。

ようやく人里に降りてきた。娘の後をついて行く。

降りてきた道を振り返る。うっかりしていると、道の隣の小さな川に転落してしまいそうだ。今後もこの帰り道を使う時には十分に注意しなくては。
このあたりから県道306号に向かう道の途中、畑の中の鉄柵の上に止まるかわいらしい野鳥(ジョウビタキ)を見つけたのでしばらく観察した。(興味がある方は別記事の「【鳥】鉄柵に止まるジョウビタキ 愛媛県伊予郡砥部町 豊峰神社周辺」をご覧ください。)

県道306号を歩く娘。向かう先は私達が車を停めた駐車場、豊峰神社の鳥居があるところ。

県道306号の隣で流れる中野川を見たりしながら、娘の後をついて行く。
広田石鎚(総津権現山)の場所
住所
愛媛県伊予郡砥部町総津
地図(Googleマップ)
総津権現山の山頂から馬の瀬、遊歩道のルートで下山するまでの登山時間メモ
下山開始時刻
午前10時39分
下山終了時刻
午前11時50分
山頂から下山して駐車場(豊峰神社入口)に到着するまでの所要時間
71分(約1時間11分)(休憩時間、写真撮影の時間を含む)
山頂から下山するまでの所要時間
約55分(休憩時間、写真撮影の時間を含む)
下山してから駐車場(豊峰神社入口)までの所要時間
約16分(休憩時間、写真撮影の時間を含む)