Windows 10にアプリ版Linux(Ubuntu 20.04 LTS)をインストールする手順
Windows 10 PCで気軽にLinuxを利用したいため、Microsoft Storeでから入手できるアプリ版のLinuxをインストールすることにした。
アプリ版Linuxのインストール手順は以下の通り。
1. Linux用Windowsサブシステム(Windows Subsystem for Linux)(WSL)をインストール(有効化)する。
1.1. キーボードのWindowsキーを押下するか、ディスプレイ画面にあるWindowsボタン(Windowsのスタートボタン)をクリックして表示されたメニュー内の歯車アイコン(設定ボタン)をクリックする。
1.2. Windows 10の設定画面に並ぶ各メニューより、アプリを探してクリックする。
1.3. Windows 10のアプリと機能画面に並ぶ各メニューより、「関連設定」のプログラムと機能をクリックする。
1.4. プログラムと機能画面にある「Windowsの機能の有効化または無効化」のリンクをクリックする。
1.5. Windows機能の有効化または無効化にあるLinux用Windowsサブシステムのチェックボックスにチェックを入れて[OK]ボタンをクリックする。
以前、別のPCでインストール作業をした時には、日本語表記のLinux用Windowsサブシステムではなく、英語表記のWindows Subsystem for Linuxで表示されていたと思う。
Windowsのバージョンか設定などによっては、この表記が変わるのかもしれない。
1.6. 「必要なファイルを検索しています」というメッセージの画面が表示されるので数十秒待つ。
1.7. 「必要な変更が完了しました。必要な変更のインストールを完了するには、PCを再起動する必要があります。」というメッセージが表示されるので、「今すぐ再起動」ボタンをクリックする。
これでLinux用Windowsサブシステムをインストール(有効化)する作業は完了となるので、Windowsの再起動が完了したらLinux OSのインストール作業となる。
2. Linux OSのインストール作業をする。
2.1. Windowsボタンをクリックすると、Microsoft Storeのメニューが左右のメニューの両方に表示される。どちらでもよいので、Microsoft Storeをクリックする。
2.2. Microsoft Storeのキーワード検索欄で「Linux」と入力して検索すると、Ubuntu、Kali Linux、SUSE Linux、DebianなどのLinux OSがアプリとしてヒットする。
どのOSをインストールするかは、インストールする人の用途や好みによると思うが、当ブログでは、Ubuntu 20.04 LTSをインストールすることとする。
なお、「無料」と表示されていることから分かるように、このアプリは無償で入手できる。
Microsoft Storeの「Ubuntu 20.04 LTS」アプリには、システム必要条件が記載されており、「この製品はこのデバイスで動作します」というメッセージが表示されているので、安心してインストールできる。
参考までにインストール先の私のPC(Surface Pro 6)の情報は以下の通り。
Surface Pro 6
Windowsのエディション:Windows 10 Home
プロセッサ:Intel(R) Core(TM) i5-8250U CPU @ 1.60GHz 1.80GHz
実装メモリ(RAM):8.00GB
システムの種類:64ビット オペレーティング システム、x64ベース プロセッサ
2.3. 「インストール」ボタンをクリックしてインストールを開始する。
Microsoft Storeのアプリ「Ubuntu 20.04 LTS」のインストール中の画面。
青色のインジケーターでインストールの進捗状況が分かる。
Ubuntu 20.04 LTSをダウンロードしています...253.9MB /444.4MB
待つこと数分。
時間を計測するのを忘れたけれど、体感時間としては1分程度かな。
インストールに必要なファイル容量が444.4MBもあるようなので、インターネットのダウンロード速度によってもインストールに要する時間は変わってくると思う。
Microsoft Storeのアプリ「Ubuntu 20.04 LTS」のインストール完了画面。
「この製品はインストール済みです。」というメッセージが表示されたら、インストールは完了。
2.4. 「起動」ボタンをクリックすると、Windowsのコマンドプロンプトのような黒背景のターミナル画面が表示される。
Windowsサブシステムとしてインストール中の「Ubuntu 20.04 LTS」の画面。
「Installing, this may take a few minutes...」というメッセージが表示され、この英語メッセージの通り、数分間待たされる。
2.5. ユーザ名を作成し、パスワードを設定する。
Windowsサブシステムの「Ubuntu 20.04 LTS」のインストール途中でも求められるユーザ名作成の画面。
Please create a default UNIX user account. The username does not need to match your Windows username.
この英文を直訳すると、以下のような日本文になると思う。
デフォルトのUNIXユーザアカウントを作成してください。
(ユーザアカウントの)ユーザ名はWindowsのユーザ名と一致する必要はありません。
ユーザアカウントは私の名前の一部を取って「nobu」で設定した。
パスワードの設定も求められるので、自分で決めたパスワードを設定する。
パスワードの設定が完了すると、「Ubuntu 20.04 LTS」のインストールは数秒で完了する。
「Ubuntu 20.04 LTS」のインストール開始から終了までに要する時間は長くても5分程度かな。
Linux用Windowsサブシステムとしてインストールが完了した「Ubuntu 20.04 LTS」の画面の最下段には面白いものが表示された。
nobu@yukio-pc
「ユーザ名@Windowsコンピュータ名」が表示されている。
※Windows 10ではコンピュータ名はシステム名とも呼ばれている。
普段、自分のPCのコンピュータ名などは気にしていなかったので、コンピュータ名が表示されるのは、やや新鮮な気分だ。
yukio-pcが私のSurface Pro 6のコンピュータ名。
我が家の飼い猫「ゆきお」君をコンピュータ名にしている。
明日以降、「Ubuntu 20.04 LTS」を使って色々と試してみようと思う。