コマンドプロンプトで複数ファイルのファイル名の大文字を小文字に一括変換する方法
Windowsマシンのフォルダ内にある大量のファイルの大文字を小文字に変換する必要があり、最初はファイル1つ1つをキーボードやマウスで選択した後、ちまちまと修正していた。
作業を始めた時点では、単純作業もたまにはよいか、と思って黙々と作業をしていたけれど、作業がなかなか終わらず、すぐにしんどいと思うようになる。
ふと手を止めてファイルの数を数えてみると、400件以上あることが分かった。
このまま1つ1つ手作業でファイル名を修正していくとなると、修正が終わるまでに何時間もかかりそうだ。
そのような苦行をする時間的な余裕が全くなかったので、コマンドプロンプトを使用して名称を一括変換できないか試してみる。
フォルダ内のファイル名は、例えば以下のようになっている。
H1000.pdf
H1001.pdf
H1002.pdf
これら全ファイルのファイル名の先頭の大文字を小文字に変換したいと思い、ふと思いついたコマンドで試してみたら、簡単に変換できた。
以下に、コマンド操作のメモを記載する。
コマンドプロンプトでファイルが保存されているフォルダ内に移動(=カレントディレクトリの変更)
cd C:\abc\def
ファイル名先頭の大文字Hを小文字hに一括置換
ren H* h*
このコマンドを1回実行するだけで以下のようにファイル名が変更される。
h1000.pdf
h1001.pdf
h1002.pdf
補足説明
3文字のコマンド「ren」は、rename(リネーム=名称変更)コマンドで、名称を変更する際に使用するコマンド。
renコマンドの使い方
ren 変更前のファイル名 変更後のファイル名
任意のファイル名を表す*(アスタリスク)を変更前ファイル名、変更後ファイル名に含めることで、ファイル名の一部分のみを対象としたファイル名一括置換が実行できる。
renコマンドでファイル名一括変更を実行できたおかげで、何時間もかかる予定だった作業がわずか数分で終わってしまった。
コマンドプロンプトはもっと積極的に使った方がよいなぁ。
パソコンを使う仕事や何らかの作業において、とにかく時間が足りなくて困っている人は、コマンドプロンプトを使うだけで、かなりの業務改善を図ることができるかもしれない。