実家にあった約30年前のカワイのピアノを買い取ってもらったことを思い出した
今日久しぶりに実家の母と電話で話した。
昨夜21時過ぎに発生した熊本県の震度7の地震のニュースを見て、親戚の熊本の叔母さんが、無事かどうかを確かめるために、母親に電話をした。
幸いなことに、叔母さんは揺れがそこまでは大きくなかった熊本市内に住んでいるので、被害はなかったとのこと。
その後、私の近況などを話して電話を切った。
実家のことを思い出すと、長年、実家に置いてあったカワイのピアノのことを思い出す。
いつもではないけれど、久しぶりに母と話したためか、懐かしい思い出とともに、かつて実家にあったピアノのことを思い出した。
私や妹が、小学生の頃から使用していたピアノ。
私がピアノ教室に通い始めた頃に、両親がピアノを購入してくれたのだと思う。
いつの間にかピアノがあった。
そのうちに、妹も同じピアノで練習を始めた。
途中、引越しがあったけれど、今の実家がある場所に長年ピアノは私や妹の成長と共にあった。
私と妹が実家を離れて暮らすようになっても、ピアノは残った。
母が楽器屋さんに通ってピアノを習い始め、母がピアノを楽しんだ。
私の当時小さな娘も、ピアノで遊んだ。
そのピアノとは、約30年の時を一緒に過ごした。
ある日、母が、ピアノを売ろうと思う、という話を持ち出した。
傷んだ家の改修に伴い、ピアノを家から撤去することを考えていた。
ピアノには長年の思い出が詰まっているので手放すのは寂しいけれど、このピアノを海外の誰かが使い続けてくれるのであれば、それも良いのではないかということだった。
私の自宅には、電子ピアノがあり、本物のピアノを設置する場所はなかった。
妹も同様。
だから、実家にあった約30年の付き合いとなるピアノについては、私が引き取ることもできないので、売ることに賛成した。
長年使っていたピアノとお別れしたことについては、寂しくなったけれど、新たな出会いがすぐに訪れた。
母は家の改修が終わった後で、ピアノを売ったお金で電子ピアノを購入していた。
私が自宅で使用している電子ピアノの後継機のようだった。
私も母も電子ピアノメーカーとして選んだのはカワイだった。
それまで使っていた本物のピアノがカワイだったから、電子ピアノもカワイにした、という単純な理由もあるが、鍵盤の感触や音色などが、約30年使っていたカワイの本物のピアノに近いのではないかと思い、電子ピアノもカワイにした。
実際には、本物のピアノと電子ピアノでは、音は違うけれど、同じメーカーのピアノを使うことで、これまでのピアノをこれからも覚えていられるような気がして、母も私も考えることは同じなんだなあ、と思った。
というようなことを、母との電話で今日は思い出した。
母は、市内のピアノ販売店にピアノを引き取ってもらったようだけれど、販売店が近くにない人や、どのお店に相談をしたらよいのかについて全く見当もつかない人は、以下のようなサイトを見て、売る、売らないの検討をするのもよいかもしれない。
ピアノを解体して捨てられると考えると淋しいけれど、引き取ってもらった会社にピアノの手入れをしてもらって海外等で継続して使ってくれると考えると、安心感があるし、売る時の迷いも断ち切りやすい。
自宅に帰ったら、電子ピアノを弾こうかな。